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難病抱えた半生書籍に 中央3の長谷川清さん 会社経営や地域貢献など

【何もない日1面】20171103書籍.jpg写真=自身初の書籍「砂の上を歩く 難病とともに七九年を生きて」を手にする長谷川さん

難病の脊髄性筋萎縮症を抱える上越市中央3の長谷川清さん(79)がこのほど、自身の半生をまとめた書籍「砂の上を歩く 難病とともに七九年を生きて」を出版した。自身が創業した2つの会社を経営しつつ、地域貢献活動に励んできた自身の生き方をつづった。

長谷川さんは7歳の時に体幹や四肢の筋萎縮、筋力の低下などを引き起こす脊髄性筋萎縮症と診断された。以降はこの難病を抱えながらも、家電修理などのハセガワ電化(同市五智1)やプロパン販売などの長谷川商会(同市中央3)などを創業。症状は徐々に進行し、50歳の頃から車いすで生活している。事業のほか、考え方や生き方を学んでもらおうと、地元の小中学生の前で講演を行うなどしてきた。

書籍では、決断したことを思ったように行動に移せない、まさに「砂地を歩く」ような身体に対する歯がゆさ、悔しさなどをありのままにつづっている。「企業は人によって支えられて発展していく」という信念を貫き、人の心をつかみ、家庭的な温かみのある職場作りを心掛けた自身の経営論を取り上げ、書籍にまとめた。

また、66歳の頃に母校の直江津中学校で「努力して頑張ることの大切さ」について講演したことなど、地域での貢献活動についても紹介している。

現在は四肢を自由に動かすことができないため、書籍の出版にあたり、長谷川さんの元主治医の妻で、柏崎市在住の田中美緒さん(38)がボランティアで協力。約1年をかけて長谷川さんの言葉を聞き書きした。

3日には、上越市中央1のホテルセンチュリーイカヤで出版記念会も開かれ、長谷川さんの家族や友人らが祝福に駆け付けた。

長谷川さんは「この本を病気と闘っている人に読んでもらって、勇気を与えたい」と話している。

書籍はA5判変形100ページ。ハセガワ電化、長谷川商会、同市中央2のリアルエステイトゼストなどで取り扱っている。1冊1200円。

問い合わせはリアルエステイトゼスト保坂清美さん543・8358。