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創立50年 先人の尽力に感謝 高田特別支援学校で記念式典 佐藤ひらりさんの演奏も

20170930高田特別支援学校.jpg写真=ステージでオリジナル曲などを披露した佐藤ひらりさん

上越市寺町1の県立高田特別支援学校(赤松雅史校長、児童生徒147人)は30日、創立50周年記念式典を開いた。在校生や教職員、保護者、来賓ら関係者約600人が出席し、開校を実現させた先人の努力を称えるとともに、50年の歩みを振り返った。また、三条市出身の全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりさん(16)のコンサートが開かれた。

同校は、1968年に県立高田養護学校として開校。学校設立には、障害のある孫がいた大潟区出身の故徳山ミサヲさんが、婦人会活動などを通じて1人当たり「米一升」(当時125円相当)の寄付を募り500万円を集めたほか、約4万5000人の署名も集めるなどして尽力した。また、校舎は旧高田市から閉校した金谷中学校を無償で譲り受けた。以来50年、上越地域の知的障害児教育の中核として教育活動を行ってきた。

記念式典で、本海英幸創立50周年記念事業実行委員長は「この先の50年も、この学校を必要とする子供と保護者がいる限り歩みを進めていく。子供たちの笑顔が絶えない学び舎であることを願う」と挨拶。

また赤松雅史校長は、紙に書いた1から50までの数字を児童生徒に見せながら「1の次は2で、その次は3。簡単には50にはならない。夢を持って1日1日を大切にしましょう」と呼びかけた。そして、徳山さんが詠み、同校敷地内に建つ「結願(けちがん)の像」にも刻まれている歌を引用し、「伝統を受け継ぐ気概を持ち、『この子呂(子ら)の家』となるよう努力し続ける」と結んだ。

式典に続き、三条市出身で現在、東京の筑波大学付属視覚特別支援学校高等部音楽科で学ぶ全盲のシンガーソングタイター佐藤ひらりさんの記念コンサートが開かれた。佐藤さんは、受験の際に歌い東京への進学の夢を叶えてくれたというイタリア歌曲をはじめ、「未来へ向けて一歩一歩歩んでほしい」と話し、オリジナル曲「みらい」「虹の彼方に」などを披露した。会場からは、手拍子や拍手が次々と送られていた。