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大和小で心こもった自作卒業証書 荒川校長が筆入れ

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写真=完成した額に自作の卒業証書を入れ、完成を喜ぶ児童と荒川校長

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写真=書家の荒川校長が38人全員の卒業証書に手書きをした

上越市立大和小(荒川圭子校長)の6年生38人は昨年から自作卒業証書の制作に取り組んできた。青苧による紙すきで卒業証書となる紙を作ったほか、証書には書家である荒川校長が一枚一枚に筆入れした。21日には証書を入れる木製の額作りの最終作業が無事に終了。世界に一枚の卒業証書は来月24日、荒川校長から卒業生一人一人に手渡される。

自作の卒業証書作りは荒川校長が前任校で取り組んできたもので、同校では今年2年目。実物を見た昨年度の卒業生たちから制作希望の声が上がり、同校でも取り組むことにしたという。

6年生は昨年11月、NPO法人「越後青苧の会」(近藤紀一郎会長)の指導で、古来から伝わる植物繊維、青苧による紙すきを体験し、自分用の証書の紙を作った。完成した紙には荒川校長が筆を入れた。荒川校長は今年3月、定年退職で長年の教員生活に幕を下ろすことから、最後の卒業生となる6年生への思い入れも強い。児童一人一人の顔、それぞれの思い出などを思い浮かべながら一筆一筆丁寧に書き上げた。

木製の額作りは上越教育大の東原貴志准教授が指導。木材をノコギリで切ったり、かんなで削ったり、留め具をつけたりと計3回で完成させた。

完成した額に荒川校長から配られた卒業証書を入れると、児童たちからは「すごい!」と声が上がった。羽深毎さんは「荒川校長先生だから(証書を)書いてもらえる。気持ちを込めて書いてくれてとてもうれしい。卒業式で証書をもらうのが楽しみだけど、大和小学校を卒業するのはとてもさみしいです」。荒川校長は「大勢の人たちの協力があって完成した。とても記念になるので、飾ってくれるとうれしいですね」と笑顔を浮かべた。