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通年で野菜を保管 「あるるんの杜」雪室で雪入れ作業

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写真=雪室内に雪を運び入れるJA職員

JAえちご上越が運営する、地場産食材の加工品などを取り扱う上越市大道福田の地産地消複合直売施設「あるるんの杜」で20日、建物に隣接する雪室に雪を入れる作業が行われた。低温熟成することで甘みが増すとされている「雪室野菜」を使った商品展開が期待されている。

あるるんの杜は6次産業化の推進などを目的に、地場産の食材を使った総菜などを販売している。雪室野菜を使った商品には、雪下ニンジンのプリンやシュークリーム、ジェラートなどがある。

あるるんの杜に隣接する約60平方㍍の広さの雪室は、農産物保管庫と雪保管庫の2部屋に分かれている。雪保管庫には最大10㌧弱の雪を保管することができ、室内温度を0〜5度、湿度を90〜100㌫に保つことができる。雪保管庫内の冷気を2つの部屋で循環させ、ユニットクーラーの冷気も利用することで、雪を長持ちさせる。冷房が設置されているので、夏に雪が解け切ってしまった場合でも、野菜を保管することができる。

同JAによると、雪とクーラーの冷気を用いたハイブリッド式の雪室は全国でも初めて。雪室の温度を0〜5度にすることで、野菜に含まれているデンプンが糖へと変わり、甘味が増すという。雪室内で保管した野菜は、調理してあるるんの杜で提供する予定。新メニューも考案中だという。

この日は同JA職員が安塚区内で約1・6㌧の雪をコンテナに詰めてトラックで運び、フォークリフトで雪室の中に入れていった。あるるんの杜と連携してメニューの開発を行っている上越教育大学の学生らも訪れ、雪室で保管された食材の変化を研究するため、保管庫に野菜を入れていった。

同JAの石山忠雄常務理事は「上越地域は雪が原因で、冬場の園芸振興に不利な面があったが、雪を逆手に取って野菜を作ることもできる。雪室で保管された食材の変化をしっかりと見極め、商品展開をしていきたい」と話していた。