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上越妙高駅東口謙信像の下に歴史刻む御影石

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写真=上越妙高駅東口の謙信像下に敷かれた御影石

上越妙高駅東口にある上杉謙信像の下には、赤みがかった一風変わった御影石が敷き詰められている。この石は1908年に高田へ帝国陸軍第十三師団が入城した際、建設した倉庫の床に敷かれていたもので、この地で100年以上の歴史を刻んでいる。倉庫解体に際して廃棄されるところを、同駅開業を記念して再利用されることになり、現在は謙信像とともに日々、人々の目に触れている。

倉庫は十三師団入城の際に大砲格納を目的に建てられたもので、陸上自衛隊高田駐屯地が3年前までテントやボート、スコップなどをしまう倉庫として利用していた。

同駐屯地によると、老朽化から2013年に解体されることが決まり、駐屯地での行事に出席した村山秀幸上越市長が御影石の存在を知ったことが契機となって再利用される運びとなったという。

解体した倉庫床面から掘り出した石は定形ではないが、縦50㌢、横80㌢、厚さ10㌢ほどで、全部で約400枚。阿賀野市産の御影石で「草水御影」「桜御影」とも言われ、その名の通り、うっすらと赤みがかっていて雨などでぬれると個々の濃淡が一層に際立つ色合いが特徴だ。

市は掘り出した400枚のうち300枚を譲り受け、そこから200枚を謙信像の足元に敷き詰めた。残る100枚については保管して、今後の活用方法を検討しているという。

同駐屯地の谷川勝浩広報班長は「何もなければ廃棄する予定の石だった。市からこのように活用していただき、大変ありがたい」と話している。