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1000年まで生きて! 稲田小5年生が大ケヤキに追肥

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写真=肥料を埋めるための穴を開ける児童ら

 上越市立稲田小学校(斉藤崇校長、児童375人)の5年生56人は9日、学校南に隣接している諏訪神社(稲田1)の大ケヤキへ追肥を行った。大ケヤキの周辺の草取りなど、日常的管理を行っている「お諏訪さん大ケヤキ保存会」(前波勇会長)のメンバーとで木の周囲の地面に30か所の穴を開け、1年間元気でいるよう願いを込めて固形肥料を埋めていった。

 大ケヤキは樹齢約800年。幹回り9㍍30㌢、樹高25㍍で市の文化財(天然記念物)に指定されており、親鸞聖人が布教の際に植えたとされる由来を持つ。

 五泉市在住の樹木医、佐藤賢一さんが始めに「枝の伸びている下まで根は張っているという話もあるが、実際は木の高さの2倍くらいまでとも言われている」と説明。児童らは全員で手をつなぎ、大ケヤキの周囲に大きな輪を作るとその場で二人一組になり、金属製の道具を駆使して地面に穴を開けた。窒素などの入った15㌢ほどの棒状固形肥料を穴に入れ、木づちで叩いて埋めてから土をかぶせる。途中「(穴が)細くて入らない」「あっちの道具の方がうまくできそうだ」などの声が飛び交い、協力する姿も見られた。

 作業を終え、佐藤さんは児童の前で「今ある葉は6年生が昨年追肥してくれたから茂っている。だから君たちも来年またしっかり葉が出ているか確認してほしい」と話し「木も人も同じ生き物だ。これだけは忘れないでもらいたい」と強調した。

 前波会長は「自分で肥料をやったのだから毎日でなくとも元気になっている様子を見てもらいたい。この作業を通して大ケヤキを地域で守るんだという心を育んでもらえれば」と話した。

 重原誠君は「体重をかけて穴を開ける時、目が回った。あの肥料が栄養になるのが不思議だけれど、1000年まで生きてほしい」と話した。