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瞽女から自画像まで ギャラリー祥で斎藤真一展

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写真=昔、自宅が瞽女宿だったという来場者も。幅広い年代層が訪れている会場

 「斎藤真一の世界展」が上越市本町5のギャラリー祥で始まった。長男の斎藤裕重さんによるギャラリートーク「父の想い」は16日午後2時から。会期は5月8日まで。入場無料。

 斎藤真一(1922―94年)は盲目の女旅芸人、高田瞽女を描くなどし、上越でもなじみの画家。同展は貴重な油彩原画24点をはじめリトグラフ、装丁を担当した書籍やレコードまで幅広い内容で創作の真髄に迫る。絶筆を中心としたアトリエの再現コーナーには、絵筆や座布団など愛用品が並んでいる。

 人の内面に美を求め、〝この世に存在することは涙するほど愛しい〟と語った制作姿勢は代表的な「越後瞽女日記」シリーズの一つ「陽の村」、自画像と思われる「あるラッパ吹きの生涯」(79年)に底流する。夕日や女性の紅には寂寥と原初的な郷愁があり、瞽女の死を宗教的な物語性へ昇華させた画家のまなざしに触れることができる。