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「ムスリム」の訪日旅行者受け入れ環境向上へ料理試食会

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写真=マレーシア人のコック、アヌアー・アブドゥラさんがマレーシア料理を実演

 イスラム教を信仰している人々「ムスリム」の訪日旅行者の受け入れ環境向上などを目的とした「ムスリム料理試食会」(北陸信越運輸局など主催)が22日、上越市土橋の同市市民プラザで開かれた。宿泊業や官公庁職員ら約10人が参加し、ムスリムの食について知識を深めた。

 観光庁によると、ビザ緩和などにより東南アジアをはじめとするイスラム圏からの訪日外国人旅行者が近年急増しているという。同試食会は、ムスリム旅行者が訪日時に宗教的、文化的な習慣によって不便を感じることがないよう、ムスリムの食を知ることなど、受け入れ側の知識を深めるために開催。観光庁が推進する「訪日ムスリム外国人旅行者の受入環境整備等促進事業」の一環で実施され、県内では同市のほか、23日に糸魚川市でも行われた。

 観光庁の資料によると、ムスリムは豚肉を口にすることができず、アルコール飲料は口にすることを避けるべきとされている。試食会ではそれらを踏まえ、マレーシア人のコック、アヌアー・アブドゥラさん(47)が講師を務め、参加者に現地料理の実演や紹介などを行った。

 試食会ではマレーシアの代表料理が紹介され、上越産食材を使用した「上越風」メニューも登場。マレーシアの焼き鳥「サテー」や、付け合わせの「ライスキューブ」、地元上越の食材、メギスや枝豆を使用した「シーフードと枝豆のサンバル炒め」、甘酸っぱい魚介スープ「シーフードスウィートスープ」が作られ、参加者たちが試食した。

 アヌアーさんは参加者からの質問で「マレーシア人は塩味が少し濃いと感じるので、少し薄味にして」「ゼラチンを使用できないので、デザートには寒天を使って」など、参加者からの質問にも答えた。

 参加者でキューピットバレイのレストランに勤務する牧鮎子さん(32)は「参加できて良かった。料理もおいしい。外国人の(施設)利用者は増えているが、今のところイスラム教の方の利用はめったにない。今日学んだことを生かしていきたいし、今後施設に来ていただければ」と話していた。