上越よみうりは読売新聞に無料で折り込まれる日刊紙です。旧上越市を中心に政治・経済・サークル活動・スポーツ・イベント等、身近な話題を取材報道している市民新聞です。

2015年10月アーカイブ

上越の食を考える会の「ご当地グルメフェア」に440人

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写真=郷土料理などをバイキング形式で提供し、参加者たちは存分に味わった

 上越市内の飲食店有志などでつくる「上越の食を考える会」(荒納正晴会長)は28日夜、上越市西城町3のデュオ・セレッソで「第11回謙信ご当地グルメフェア」を開催した。参加者たちは上越地域の郷土料理や名物などを堪能した。
 食を通して上越地域の観光活性化や人材交流を図ることを目的に、春と秋の年2回開催している。今回は約440人が参加。郷土料理をはじめとする料理がバイキング形式で提供され、酒を楽しみながら多彩な料理に舌鼓を打った。
 また、同フェアでは美肌健康和食「毘の膳」が初お披露目された。上越の発酵食品を使用した御膳で、和食の魅力を生かした観光誘客を推進するために県が取り組む「新潟和食」魅力づくり事業の一環で作られたもの。同市在住の日本料理人で同会会員の中原久雄さんが考案した。同会では今後、提供店舗などを募っていくという。
 荒納会長は「観光客に上越の魅力を発信できるよう、今後も力を入れていきたい。イベントは継続していく」と話している。次回の開催は来年5月に予定されている。
 同フェア参加に関わる問い合わせは荒納会長090・2554・8185。

障害者と会員がコラボ 高田文化協会が「ぬくもり展」

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写真=福祉施設利用者と高田文化協会会員が作品を126点ずつ展示した

 上越市本町5のあすとぴあ高田5階ミュゼ雪小町で28日、作品展「-手と手あわせて-ぬくもり展」(高田文化協会主催)が始まった。「かなやの里更生園」や「にしき園」などの福祉施設利用者126人と、同協会会員約100人が、それぞれ126点の絵や詩などを展示している。11月2日まで。入場無料。
 障害者と交流を図り、感動を分かち合おうと、6年ぶりに実施した。今回が5回目の開催となった。
 福祉施設利用者126人が花や鳥などの絵を描き、同協会会員が感想の意を込めた絵や詩などを、1点につき1点ずつ添えた。合唱の絵には詩の入った楽譜が添えられるなどしている。絵の他にも、陶芸品や造形品も展示されている。作品同士で会話をしているようで趣深い。
 同協会の河村一美副会長は「作者同士がそれぞれの作品でつながっている。皆が地域で共存しているということを感じ取ってほしい」と話していた。
 開館時間は午前10時~午後5時。最終日は午後4時まで。問い合わせは同協会525・2205。

ネクスコ東日本上越管理事務所が除雪車出動式

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写真=神事の後は協力業者による除雪車点検などが行われた

 本格的な降雪期を前に、ネクスコ東日本上越管理事務所(石崎博之所長)は27日、上越市富岡の同事務所で除雪車出動式を行った。同事務所職員をはじめ、高速道路の除雪作業に携わる協力業者ら約80人が出席し、今冬の安全な作業を祈願した。
 同事務所は北陸自動車道の柿崎インターチェンジ(IC)から朝日ICまでの91・6キロ、上信越自動車道の上越ジャンクションから信濃町ICまでの37・5キロの計129・1キロの除雪を行う。昨シーズンは昨年11月15日から今年4月15日までの間に、北陸自動車道は72日間、上信越自動車道は106日間出動したという。今シーズンは800人体制で除雪などの作業にあたる。
 出動式では神事が執り行われ、石崎所長らが玉串を捧げた。神事の後は協力会社による除雪車の点検、デモ走行などが行われた。 
 石崎所長はあいさつで「高速道路は地元の生活に直結している。通行止めなど支障がないよう、冬場の交通確保を全力で行いたい。ドライバーのみなさんには、早めの冬タイヤ装着と時間に余裕を持って運転してほしい」と呼び掛けていた。

謙信など描く 早津輝雄さんが29日まで水彩画展

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写真=毎年恒例となった上杉謙信の特大絵。今年は妙高山を背に、馬にまたがる姿が描かれた

 上越市下吉野の早津輝雄さん(71)による水彩画展が26日、同市土橋の同市市民プラザ1で始まった。早津さんが今年6月から制作してきた上杉謙信や等身大の着物姿の女性などの絵画約30点が展示されている。29日まで。入場無料。
 9年前まで市議を務め、現在は鑑定人として活躍する早津さん。約20年前から、仕事の合間に水彩画を描き続けてきた。絵にドラマ性を持たせており、自身の作品を「絵小説」と名付けている。
 同展は毎年開いており、10回目。作品は全て新作となっている。
 毎回恒例となった上杉謙信の特大絵。今年の絵は、馬にまたがり春日山城へ向かう姿が描かれた。第一義の心を胸に、妙高山や松を背に駆け抜ける様子を繊細に描いている。そのほか、猫や招福だるまの絵、紙粘土で作った「少女とパンダの像」が展示されている。
 特別出展として、同市春日新田1の中田達雄さんによる水彩画と書も飾られている。開館時間は、午前8時30分〜午後7時。問い合わせは544・0008。

鯉食べて「伝統文化」を継承 青野池で恒例の「池引き」

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写真=青野の周辺4町内会の住民は、池の水を抜いて上がった鯉を捕獲した

 上越市青野の周辺4町内会の住民約40人は25日、地元の青野池で池の水を抜く恒例の「池引き」を行った。今年5月には7年ぶりとなるコイの稚魚の放流を行っており、住民は池に上がったコイを食べるなどして、地元文化を継承した。
 農業用水のため池として、400年以上前から地元住民に愛されてきた同池。全周2キロの大きさに約58万トンの水を貯めることができ、現在も約120ヘクタールの水田に水を送っている。2010年には、その長い歴史と地域農業の一旦を担っていることから、農水省の「ため池百選」に選定されている。
 池引きは、池の底に溜まったヘドロを池の水と共に排水するために行われる。同市青野には昔からコイを食べる文化があることから、池引きの際には、その年に放流し、成長したコイを食べるのが伝統となっている。
 だが、同池は09年から今年8月まで、堤防の設置工事が行われたため、同4町内会は6年間、コイの放流を見送ってきた。今回は実に7年ぶりのコイの捕獲となった。
 住民はたもや自作の網を手に、長靴と軍手姿で同池に登場。18日から少しずつ水を抜いてきた同池で元気に泳ぐコイを、網や手で次々と捕まえていった。住民は跳ねるコイを見て「威勢がいいなー」「どうやって食べるかな」などと談笑し、親睦を深めていった。最後は水を抜いて上がったコイも含め、放流した150匹のうち、約120匹を捕獲した。
 その後、住民は各自、捕まえたコイを自宅へ持ち帰り、コイこくや旨煮にして食べた。
 下青野町内会の渡辺隆雄会長(70)は「池引きをして、上がったコイを食べる地域は珍しいと思う。来年以降も続けていきたい」と話していた。

雑貨店「Sesame Salt(セサミソルト)」オープン

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写真=かわいい雑貨がギュッと詰まった店内

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写真=アクセサリーも色とりどり豊富に

 店舗内にポップとキュートがギュッと詰まった雑貨店「Sesame Salt(セサミソルト)」が新しく上越市富岡のパティオ1階にオープンして一か月余り。オリジナルの手作り品が主役で、幅広い年代層の女性に喜ばれるアクセサリーなども豊富に取りそろえている。
 スクラップブッキング、レジンアクセサリーの制作と同市内外でのイベント出店を続けている店主が、手作り品とならではの目利きで仕入れた雑貨をバラエティ豊かに並べている。
 このうち、ビーズやシェルなどを配して飾り、透明樹脂を流し込んで仕上げるレジンアクセサリーはキーホルダー、ペンダントヘッド、ヘアアクセサリーまで色とりどり。見ているだけで楽しい。また、雑貨は使うのがもったいない"おもしろかわいい"マスキングテープや、インテリアにも持ってこいのしゃれたフラワーポットなど。どれも求めやすい価格帯だ。
 レジンアクセサリーを自分で作ってみたい人は、店内で気軽にワークショップ形式で教えてもらえる。同店は、オーダーにも幅広く対応している。一例として結婚祝いのスクラップブッキングは、新郎新婦の幼少時のスナップ写真も織り交ぜながら美しく仕上げる。
 店舗はパティオ1階の中庭に面し、近くに「ベリーベリースープ」がある。
 午前11時から午後6時まで。不定休。イベント出店時はお休み。問い合わせは同店090・2449・0443、メール1gen2boo@gmail.com

高田駅グランドデザイン研究会が照明にデザインシート貼付

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写真=照明12灯に高田をイメージしたシートを貼る小学生

 上越市の高田駅やその周辺の利活用について考えようと活動している「高田駅グランドデザイン研究会」(宮崎朋子会長)は20日夕方、高田の街並みや雪、蓮などのシルエットをデザインしたシートを同駅前広場の照明に貼り付ける作業を行った。
 高田の歴史や文化を上越市内外の人たちにピーアールすることが目的。24、25日に高田本町商店街で開かれる「越後・謙信SAKEまつり2015」など、同市で行われるイベントに訪れる人たちを「温かな灯で出迎えたい」などという思いが詰まっている。シートはシールタイプで高田城、雁木の街並み、寺町寺院の3種類をはじめ、雪、稲穂、蓮、桜など高田をイメージしたデザインの家紋風シート11種類の計14種類。照明や景観になじむよう、シートの色を黄土色に決め、シルエットデザインに仕上げた。宮崎会長のデザインを元に、上越市平成町の品川アート・プロが制作した。
 貼り付け作業は同会メンバーや品川アート・プロ社員、えちごトキめき鉄道社員などが参加。2人ずつに分かれ、照明パネルに霧吹きで水をかけてからシートを貼り付け、約20分ほどで作業を終えた。
 シートが貼り付けられた照明を見ていた岩手県奥州市の高橋透さん(53)は研修のために高田を訪れており、「駅前の照明を素敵に感じました。高田は歴史あるまちと聞いている。夜桜や蓮まつりなども来てみたい」と話していた。
 シートは来春開催される観桜会終了後まで貼り付けられている予定。

高田公園内で樹木の冬囲い始まる

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写真=8人が慣れた手つきで冬囲い作業を行った

 本格的な降雪シーズンを前に、上越市本城町の高田公園で21日、樹木の冬囲い作業が始まった。サツキやツツジなどの低木5000本、サクラやツバキなどの中木約600本の囲い作業を12月下旬までの予定で行う。
 園内の樹木の枝などが雪の重みで折れないよう、毎年この時期に行う恒例の作業。初日となった同日は同市職員と同市シルバー人材センターの会員の計8人が作業に当たり、高田城三重櫓付近の内堀沿いの低木から順次取り掛かった。
 作業は竹と縄を使用し、樹木の周りに竹を3、4本差し込み、縄で縛って固定する。黙々と慣れた手つきで樹木一本一本に施した。
 同公園管理事務所の石田三郎さん(62)は「天候によって作業の効率が大きく変わるので、暖かく晴れ間が続く間にスムーズに進めて行きたいですね」と話した。なお、来月11日からは公園内のブロンズ像の冬囲いが始まる予定。

小猿屋小6年生が自動車学校で交通安全学ぶ

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写真=笑顔で白バイ乗車体験を行う女子児童

 上越市立小猿屋小(本間和貴校長、児童94人)の6年生19人は19日、総合学習と交通安全学習として、上越市三田新田のみどり自動車学校を訪問した。クイズや講話を通し交通安全について学んだほか、白バイやパトカー見学、ダミー人形による巻き込み・飛び出し事故の実演を見学した。
 児童たちは総合学習で様々な職業を学んでおり、同日の訪問もその一環。児童たちはまず同校職員からクイズ形式で交通安全について学んだ。上越署交通課の安藤直人交通指導係長、県警交通機動隊上越方面隊の金子潤一郎分隊長による講話も行われ、金子分隊長は児童たちに「車に乗るときはシートベルトは必ずして」と訴えたほか、「高齢者の事故が増えている。みなさんからおじいちゃん、おばあちゃんに『交通事故に気をつけてね』と一言伝えて」と話した。
 屋外ではトラックによる自転車巻き込み事故実験、ダミー人形による飛び出し実験が行われ、事故のデモンストレーションを見た児童たちは想像以上の惨事に驚きの声を上げた。
 熊谷愛花さん(12)は「クイズを通して知らなかったことを学べて良かった。シートベルトは必ず着用し、交通事故に遭わないよう、周囲をしっかりと確認したい」と話していた。

ゑしんの里記念館10周年で作家の五木寛之氏が講演 

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写真=約1時間半にわたり講演した五木氏

 上越市板倉区のゑしんの里記念館が10周年を記念した「とひたのまき祭」の一環で17日、直木賞作家、五木寛之氏(83)の講演会が開かれた。多目的ホールに270人以上が詰め掛け、「いまを生きるちから」と題した講演に聴き入った。
 板倉区が親鸞の妻、恵信尼が晩年を過ごした地であることから、小説「親鸞」を書いた五木氏の講演が実現した。有料の講演会にもかかわらず応募が殺到し、聴講は抽選になった。抽選に漏れた市民ら約80人は、館内に設置されたテレビ3台で講演を聞いた。
 五木氏は「親鸞」を書くにあたり、「史実に忠実に書こうと勉強したが、出自さえ確実なことは分からず、いろいろな説も推測でしかない。親鸞をおやどりと読む若者もいる。親鸞という人がいたということを多くの人に知ってもらえればいいと思って書いた」と話す。
 また、親鸞と恵信尼が夫婦喧嘩する場面を書いて、読者から叱られたことを取り上げ、「夫婦喧嘩だけではなく、DV(ドメスティック・バイオレンス)だってあったかもしれない。だからこそ、人間としての親しみ、尊敬の念が生まれてくるのではないか。矛盾の中に人間の生き方がある」と述べた。
 仏教が日本に順化して広がっていく様子について、北アメリカ産の帰化植物であるセイタカアワダチソウが、日本の風土に順化して草丈が低くなり、ススキと共存してきたことを例に挙げて説明した。「仏教も、インドの仏教と日本の仏教、中国、タイ、ミャンマーの仏教とは違う。土着のものと、どこかで融合するものがなければ(宗教は)残らない」と持論を述べた。
 親鸞は80歳を超えてから、七五調の歌「和讃」に力を入れていたことについて、「楽しく歌うことで仏教の真髄を伝えようとした。親鸞の晩年の立場が表れている」と解説。その上で「親鸞は90歳まで仕事をしたのはすごい。一人でも多くの人に、親鸞という存在と名前を知ってもらえるよう微力を尽くしたい」とまとめた。

音楽で子供と地域が交流 「いきいき春日野」コンサート

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写真=2 曲を披露した春日小6年の児童たち

 上越市の春日野町内を拠点に、世代間、地域間交流などを行うグループ「いきいき春日野」(谷 健一代表)は18日、上越市春日山町3の同市春日謙信交流館で「ふれあいコンサート」を開いた。地元小中学校の児童、生徒と上越教育大の学生が出演し、合唱や吹奏楽演奏を披露。会場を埋め尽くした地域住民や子供たちの保護者から大きな拍手が送られた。
 音楽を通して学生と地域住民の交流を図ることを目的に実施。今回で9回目を迎えた。出演したのは同市立高志小音楽部、同春日小6年生、同春日中合唱部、吹奏楽部、同大混声合唱団、同吹奏楽団の約240人。
 このうち、春日小6年生は有志78人が参加。そろいのスカイブルーのTシャツを着用して登場した。児童たちは「明日へ」「ふるさと」の2曲を披露し、美しいハーモニーを会場いっぱいに響かせた。
 コンサートの最後は出演者、観客が参加する恒例の全員合唱。小山作之助作曲の「夏は来ぬ」など2曲を歌った。谷代表は「出演した子供たちはあいさつも発表も素晴らしく、全員が生き生きしていた」と語っていた。

関川河川敷で小学生がコスモスを背にコンサート

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写真=コスモスが咲いた関川河川敷で「世界に一つだけの花」を歌う春日新田小と直江津小の4年生児童

 自分たちで育てたコスモスが咲きました――。上越市立春日新田小学校(大山賢一校長、児童810人)の4年生児童127人と同市立直江津小学校(吉田光夫校長、児童151人)の4年生19人が15日、同市塩屋新田の関川河川敷で「コスモスコンサート」を開いた。児童は見頃を迎えた色鮮やかなコスモスの畑の中で、訪れた人に音色を届けた。
 両校は総合学習の一環として、自分たちの町を自分たちの手できれいにしようと、6月から河川敷の清掃に取り組み、協力してコスモスを育ててきた。栽培方法は、18年前から同河川敷でコスモスを植栽している団体「リバーサイド夢物語」(塚越秋三代表)から教わった。
 コンサートは、地元の人たちにコスモスを見てもらおうと、児童が提案して実施。直江津小児童が植栽活動を紹介する歌と劇を披露したり、春日新田小児童が歌とリコーダーの演奏を行うなどした。最後に両校児童が「世界に一つだけの花」を合唱すると、河川敷に詰め掛けた保護者や市民からは大きな拍手が起こった。
 直江津小の五十嵐陸斗君(10)は「緊張したけど、大勢の人の前で歌えて楽しかった。コスモスがきれいに咲いてくれてうれしい」と感想を語った。
 塚越代表(60)は「子供たちのコスモスが非常に大きく育ってくれた。この花やコンサートを見た人たちが、環境美化の意識を持ってくれたらうれしい」と話していた。

赤倉愛した画家「小杉放菴展」 ギャラリー祥で25日まで

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写真=約20点が展示されている会場内

 上越市本町5のギャラリー祥は15日から、上越ゆかりの作家を紹介するシリーズ第1弾と位置づけ、「小杉放菴展」を開催している。妙高市赤倉に戦中疎開して以降、同所の住まい「安明荘」で生涯を終えた文人画家の世界を一般に広く紹介するもの。25日まで。
 水墨画や詩画など合わせて約20点を展示しており、上越地域では希少な特集展示。
 小杉放菴(1881-1964年)は、詩文や書にも通じた昭和の画家。栃木県日光市にある二荒山神社の神官の家に生まれ、15歳で地元の洋画家に弟子入りした。上京後、人並み外れたデッサン力と観察眼で画力あふれる作品を発表。明治末期の日本画壇に頭角を現し、"放菴には勝てない"と横山大観も舌を巻いたといわれている。
 幅広く絵画を描き、中でも妙高市赤倉に拠点を移して以降、水墨と淡彩による表現を主とした。山野の中で季節に添い、酒を愛し、まるで仙人のようだったと伝えられる暮らしぶりや自然との関わりは、今回の展示作にものびやかに表出している。
 作中に流れる時間も風も悠然とし、澄みきって清適だ。作品「柳に鳥」は自然が見せる一瞬の美。人物も作中に度々登場し、表情はユーモアに富む。水辺で男が馬を洗う風景が魅力的なのは、人に対する放菴のまなざしの表れといえそうだ。没後半世紀が過ぎてもなお、人が安らぎ心を寄せることのできる余地が、描き込まない"空"の部分にたゆとう。
 展示作の多くは個人の所蔵品。「上越に縁のある画家として取り上げたい」という同ギャラリーの申し出を快諾した。
 コレクションを除き、一部に限り購入も可。午前10時30分から午後6時30分まで。月曜定休。問い合わせはギャラリー祥522・8778。

関東東北豪雨災害派遣職員が現地での活動を報告

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写真=活動報告を行う道路管理第二課専門職の田中潤一郎さん

 今年9月に発生した関東東北豪雨災害の排水支援活動のため、国交省高田河川国道事務所から緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)として宮城県に派遣された職員による活動報告会が13日、同事務所で行われた。同事務所の蘆屋秀幸所長をはじめ、職員や協力業者ら約40人が現地活動の様子などを聞いた。
 今回、同隊として現地に派遣され、同日報告を行ったのは道路管理第二課専門職の田中潤一郎さん。田中さんは9月12〜15日の4日間、宮城県大崎市渋井川の堤防決壊箇所で、居住地側の浸水を排水ポンプ車で排水する作業の現場指揮官として携わった。
 報告会で田中さんはプロジェクターを使用して説明。現地が浸水し、人家が水に浸かっている状況や排水ポンプ車で作業している場面、排水後の街の様子など、画像を交えて説明した。一か所の作業は12日午前8時30分からスタートし、翌13日夕方までの21時間排水ポンプを稼働させ、「排水量は25メートルプール約126杯分だった」と説明。また、出動後の感想として「支援に行く際は被災された方の心情を忘れないこと」「現場で困ったときはオペレーターの皆さんと相談することが大切」などと語っていた。
 また、上越地域の災害協定締結業者の田中産業、相村建設、大島組、上越商会、岡田土建工業から職員が茨城県常総市に派遣された。各業者からの報告も併せて行われた。

上越ライフロングが全日本古希軟式野球で初戦突破

 70歳以上のベテラン選手たちが日ごろ鍛えた力と技を競う軟式野球の全国大会「第25回全日本古希軟式野球大会」(全日本還暦軟式野球連盟主催)が9月28〜10月2日に大阪府で開催され、上越市からは「上越ライフロング野球古希クラブ」が出場した。惜しくも2回戦で敗れたものの、選手たちは来年の全国大会に向け、決意を新たにした。
 同大会には各都府県の予選大会を通過した全64チームが出場。トーナメント戦が繰り広げられ、頂点を目指した。
 同チームは初戦、「東京古希クラブ」(東京都)と対戦。タイブレークの末、6対5で勝利した。2回戦は「大阪77クラブ」(大阪府)と戦い、11対6で惜しくも勝利を逃した。
 内山勇監督は大会を振り返り「耐えて勝つ野球ができた。チームワークとクラブ全員の努力、ファイトが好成績につながった。来年の全国大会では今年より上を目指します」と語った。
 なお、今年春から県内各地で開催されてきた本年度の県予選大会で、同チームは6戦5勝1敗で準優勝を飾っており、来年度全国大会出場が内定している。

ギャラリー「和のくら」で和布で創る洋服展

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写真=「皆さんに喜んでもらえるような商品をそろえました」を中村さん

 和布をリメークしてデザイン、製作、販売をする「明治、大正、昭和初期の和布で創る洋服展」が16~18日の3日間、上越市本町6のギャラリー「和のくら」で開かれる。午前10時から午後5時。最終日は午後4時。駐車場あり。
 上越市大貫4の中村洋子さん(68)が布探しからデザイン、製作を手掛け、毎年春、秋の2回開催し、特に中高年の女性たちに人気の高い展示会。今回は秋冬の新作を展示販売する。
 会場にはコート、ワンピース、スカート、スーツ、パンツ、ジャケットのほか、毎回人気の高いチュニックなど、計100点以上を展示販売。渋い柄の布地を使用した商品でも、ジャケットにピンタックを入れたり、コートの襟部分をシャーリング仕様にすることで、おしゃれ感漂う、デザイン性の高い商品に仕上がっている。
 小物も豊富。アクセサリー、人形、ティッシュケースなど気軽に購入できる価格で販売。プレゼントにもおすすめ。また、パッチワーク愛好者に好評の布の端切れを詰めたセットも低価格で販売する。
 中村さんは「古い着物が新しい洋服へ見違えるように生まれ変わる。皆さんに喜んでもらえるような商品をそろえました。気軽に試着もできるのでぜひ来場して」と話している。
 中村さんは会期中、在廊する。着物のほどき方や布の洗い方などもアドバイスしてくれる。
 問い合わせは中村さん080・1256・2211。

選手ら参加しスペシャルオリンピックスPRトーチラン

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写真=城下町高田花ロードでにぎわう本町通りで声援を受けながら、参加者が元気にトーチラン

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写真=金谷山公園レルヒ像前で行われた点火式

 知的発達障害者の日頃のスポーツトレーニングの成果を発表する場として4年に一度開催される全国規模の競技大会「スペシャルオリンピックス冬季大会」が来年2月に県内で初開催される。大会をピーアールしようと11日、上越市内でトーチランイベントが行われた。出場選手やその家族、ボランティアら50人以上が参加した。
 同大会には全国から約700人がエントリー。上越地域からはスキーやスノーボードなどの各種目に18人が出場する。2017年にオーストリアで開催される世界大会の予選会も兼ねている。
 トーチランは市民への大会ピーアールのほか、選手やボランティアら関係者同士の結びつき強化などが目的で行われた。同市大貫の金谷山公園レルヒ像前で点火式、高田本町商店街でトーチランを実施した。
 レルヒ像前で行われた点火式では、選手ら8人が参加。今年5月に南魚沼市の八海山尊神社で行われた同大会の採火式で灯された火がスノーボード競技に出場する岩崎拓也さん(23)のトーチに分火された。選手たちはレルヒ像の周りを一周し、下山した。
 高田本町商店街で行われたトーチランは選手やその家族、ボランティアの数も増加。本町3の旧第四銀行高田支店をスタート地点に、イレブンプラザ前、八十二銀行高田支店でトーチリレーし、全員でゴール地点のあすとぴあ高田を目指した。
 トーチリレーしたコースは「第17回城下町高田花ロード」のメーン会場で歩行者天国になっており、多くの市民らでにぎわっていた。来場者から「頑張って」と声援も送られた。
 ゴールした火はランタンに灯され、今後各地の会場で行われるトーチランイベントに引き継がれることになっている。
 点火式から参加し、同大会の初級ジャイアントスラロームに出場する坪井美雪さん(20)は福島大会に続き2回目の出場。前回は銅メダルを獲得したが「今年は金メダルを獲ることが目標。頑張ります」と意気込んでいた。

ストックバスターズが不用なフライパン・鍋を下取り

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写真=これからの季節に重宝する鍋も格安で販売

 上越市富岡ウイングマーケット内、食器やキッチン用品の格安アウトレット販売で人気のストックバスターズ上越店は、12月30日まで「フライパン・鍋下取り買得市(かっとくいち)」を開催している。
 家庭などの不用なフライパンや鍋を店に持ち込むと、1点につき100円の同店買い物券と引き換える(一人3枚まで)もので、どんな使い古したものでも受け付ける(土鍋など金属以外のものは除く)。買い物券は同店で300円ごとの買い物で1枚使える。「フライパン、鍋は、おそらく当店が地域最安値です。年末の大掃除に合わせて買い換えられてはいかがでしょうか」と同店。フライパンの場合、ガス対応26センチ400円、IH対応28センチ780円など、定価数千円のものを格安で販売している。
 営業時間は午前10時〜午後6時。年末年始を除き年中無休。
 問い合わせは520・8600。

関川河川敷や市街地などでコスモスが見頃

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写真=関川河川敷に咲くコスモス

20151009久保田さんのコスモス.JPG写真=久保田さんの自宅の庭に咲く色鮮やかなコスモス

 上越市内各地でコスモスが見頃を迎えている。赤、白、黄色などの花が河川敷や市街地を鮮やかに彩っており、秋風に揺れながら、花を見に訪れる人を出迎えている。
 国道8号関川大橋下の関川河川敷では、NPO法人徳合ふるさとの会や、春日新田小と直江津小の4年生児童らが植えたコスモスの花が一斉に咲き出した。一面は赤やピンク、白といった鮮やかな色で染められており、散歩に訪れた人や、河川敷を望むことができる新潟労災病院の患者の目を楽しませている。関川を管理する高田河川国道事務所によると、10月中旬まで見頃だという。
 同市南城町1の映写技師、久保田定さん(82)が自宅の庭で手塩にかけたコスモスも見頃を迎えている。久保田さんは毎年コスモスを育てており、地元住民にもすっかりなじんだ。今では花を見に庭を訪れる人も少なくないという。久保田さんは「近所の方にも楽しんでいただいているようでうれしい」と話す反面、「毎年、黄色のコスモスがなかなか上手く育たない」と苦悩を漏らす。今年は発芽率が高いとされる品種「ドワーフイエロー」の種をまいた結果、念願だった黄色のコスモスをきれいに咲かせることに成功した。赤や白など、定番の色も鮮やかに色づいている。
 久保田さんは「強風の日もあって、コスモスがどうなることかと思ったが、倒れずに咲いてくれて良かった。ぜひ多くの人に見てほしい」と話している。
 久保田さんの自宅は南城町1町内会館の近くで、一声掛ければ自由にコスモスを見学することができる。

花ロードジャンボフラワー イレブンプラザなど彩る

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写真=熊田委員長らがえちごトキめき鉄道の車両を装飾した(8日・直江津駅)

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写真=メーン会場天井にジャンボフラワーがつるされた(6日・イレブンプラザ)

 上越市の高田本町商店街などで10~12日に開かれる「第17回城下町高田花ロード」(同実行委員会主催)のメーン会場となる同市本町4のイレブンプラザの天井と、えちごトキめき鉄道の車両1両が8日までに装飾された。同委員会は本年度のテーマカラー「青」の紙で製作したジャンボフラワーで、会場や車両を彩り、本番に備えている。
 ジャンボフラワーの大きさは直径40~80センチ。イレブンプラザの天井や車両の網棚に吊るすことで、ゆらゆらとした動きを楽しんでもらおうというもの。
 車両装飾は、同会メンバーと同鉄道社員が協力して実施。糸魚川方面の人にイベントを知ってもらおうという狙いもある。花は結束バンドで車両の網棚に取り付け、車両内を鮮やかに彩った。同車両は日本海ひすいラインを走る8両のうちの1両で、今日9日から直江津-泊間を1日数回往復する。
 イレブンプラザ天井の設置作業は、同市戸野目の造園業者「英香園」が担当。同会メンバーの宮崎朋子さんと同園社員がジャンボフラワーにひもを結び、高所作業車のリフトで高さ約9メートルの天井から花をつり下げた。車両装飾、天井設置共に使用したジャンボフラワーは各40個となった。
 同委員会の熊田和子委員長は「今年は花の動きを味わってもらえるイベントになっている。一人でも多くの方が会場へ来てくれたらうれしい」と話していた。
 花ロードは、花をモチーフにした作品を広く募集し、市街地を彩る市民参加型イベント。本年度のテーマ「ムーブタウン 花を乗せて、夢を乗せて」に合わせ、花の動きに焦点を当てたアート作品を飾る。

直江津幼年野球 佐藤策次賞に大潟の仙田選手

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写真=17代目佐藤策次賞に選ばれた大潟フェニックスの仙田裕汰選手

 上越市学童野球連盟直江津幼年野球で本年度最も活躍した選手に贈られる年間最高殊勲選手、17代目「佐藤策次賞」に大潟フェニックスの仙田裕汰選手(大潟町小6年)が選ばれた。4日、同市富岡の少年野球場で表彰式が行われ、仙田選手はトロフィーを受け取ると、満面の笑みを浮かべた。
 元直江津中学校校長を経て当時の直江津市長を務め、長年にわたって同連盟会長だった佐藤策次氏を顕彰する同賞。同連盟の役員らがチームの優勝回数、勝率、チームへの貢献度、野球に対する姿勢などを総合的に判断して決定する。本年度は仙田選手に満場一致で決まったという。大潟フェニックスから同賞に選ばれたのは一昨年度の竹内太朗選手、昨年度の平田倖希選手に続いて3年連続となった。
 仙田選手は主に投手として活躍。昨年秋に開催された「上越ヤクルト杯新人戦」、先日行われた「上越直江津ライオンズクラブ旗大会」でチームの優勝に貢献。2大会とも最高殊勲選手に選ばれている。
 仙田選手が野球を始めたのは小2の春だった。きっかけは「野球をテレビで見ていて楽しそうだったから」。野球の楽しさを「最後まで何が起こるかわからないところ」と語る。近所の友人らとキャッチボールをするなど、練習以外も野球三昧。今回の受賞は「うれしい」と素直に喜ぶが、「仲間、監督、家族のおかげです」と感謝も忘れない。
 同チームの山川敏雄監督は「器用な選手。4年生から試合に出ているが光るものがあった」と述べ、仙田選手の父親直樹さん(50)は「監督はじめ指導者の方に恵まれた。(子供たちの)チームワークもよく、たくさん助けてもらった。保護者の皆さんからも応援していただき感謝」と語った。
 仙田選手は「中学では野球を続ける。課題は制球力を高めること。将来は...できればプロに入りたいです」と笑顔で話していた。

県のよい歯コンクールで中村さん親子と宮崎さんが受賞

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写真=よい歯コンクールで受賞した宮崎さん(左から二番目)と中村さん親子

 県内の親子を対象とした本年度の「県親と子のよい歯のコンクール」、高齢者を対象とした「いきいき人生よい歯のコンクール」で上越市内の親子らが入賞した。3歳児歯科健康診査を受診した幼児とその親を対象にしたコンクールでは同市下門前の中村有希子さん(31)と綾菜ちゃん(4)が優秀賞を、高齢者を対象にしたコンクールでは、同市本町1の宮崎芳邦さん(82)が奨励賞をそれぞれ受賞。6日、同市役所で入賞者への表彰伝達式が行われた。
 同市の岩野俊彦健康福祉部長が表彰状や記念品を中村さん親子、宮崎さんに手渡し、「口の健康維持に今後も励んでください」と述べた。
 中村さん親子は一本も虫歯がなく、歯列、咬合、歯肉などの状態も優れている。コンクールの第1次選出者1610人から最優秀賞1組に次いでの優秀賞5組に入賞した。中村さんは綾菜ちゃんへ食後の仕上げ磨きをしっかりと取り組む。綾菜ちゃんは大好きなキャラクターの歯ブラシを使って、中村さんの歌に合わせて行う歯磨きが大好きだという。中村さんは「自分自身、虫歯が一本もないのは永久歯になっても自分の母親から仕上げ磨きをしてもらったから。この子にも続けてあげたいです」。
 一方、宮崎さんは現在、26本のうち喪失歯2本、未処置歯0本で歯周疾患などもない。朝、昼、晩の歯磨きに加え、歯間ブラシも使用する。半年に一度の歯科検診も欠かさない。ほか、毎日40分間のウオーキングも続けるなど、健康には高い意識を持つ。「嫌いな食べ物もないし、硬い物も食べます。これからも今まで通りのやり方で歯を磨いて、余生を有意義に過ごせたら」と話した。

ギャラリー祥で12日まで李王朝家具・工芸品展

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写真=展示会場。城下町高田花ロード会期中には野趣あふれる生け花も楽しめる

 線と面のバランスなど、独特の美に富む李王朝家具の本格的な展示「李王朝家具・工芸品」が現在、上越市本町5のギャラリー祥1階で開かれている。入場無料。
 日本における室町初頭から明治末期までの518年にわたり続いた李王朝時代(1392-1910年)、庶民の暮らしに根づき各地域ごとに発展した多様な家具は、現在もアンティークとして広く愛好されている。現存する代表的な家具は簡潔な形状に宿る気韻と年月を経てなお増す滋味が魅力。装飾金具など、鑑賞のポイントは複数ある。
 本格的な展示は上越でも珍しく、城下町高田花ロード(10〜12日)に合わせて山野の草木と花を生け込む粋な企画も予定されている。
 衣類や器などの収納に用いられ、上部が開閉する箱型の「バンダジ」、シンプルな四方棚「サバンタクジャ」など家具23点が主役。古くは12世紀に製造された白磁、青磁、木製のランプ台など小物40点も美しい。
 2階では、女性に毎回好評の「きもの市」も併催。午前10時30分から午後6時30分まで。

市民の芸術活動の成果一堂に 上越市展開幕

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写真=最も出品者数が多い洋画・版画部門で市展賞を受賞した石川さん

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写真=受賞者の佐藤舞佳さん、志賀野修市さんも加わりテープカット

 市民の芸術活動の成果を発表する第45回上越市美術展覧会(上越市展)が4日、上越市本町5のミュゼ雪小町など市内3会場で始まった。初日は、テープカットや入賞者の表彰式が行われた。
 公募作品の出品者数は前年度より2人多い330人で、年齢は15歳から95歳までと幅広い。出品数は前年度より10点少ない381点だった。このうち入賞は市展賞4点を含む35点、佳作が32点で、約90%の342点が入選した。このほか、無監査の作品68点が展示されている。
 開場式で中野敏明教育長は「芸術や文化で新たな可能性を見出すことが、町の活性化に重要」などと入賞者を激励した。テープカットに続き、市展運営委員を代表して筑波進委員長が部門ごとに講評し、「求められるのは上手な作品ではない。自分のアイデンティティーをどう表現し、訴えられるかが重要」などと述べた。
 表彰式では市展賞や優秀賞などの入賞者に、賞状と記念品が授与された。
 洋画・版画部門で市展賞に輝いた同市東城町2の石川武美さん(80)は、退職後65歳で絵に挑戦し、2011年の東日本大震災以降、一貫して同じテーマを描き続けている。「第2次大戦に続き、3・11で人生2度目のがれきを見た。空間が破壊されていく連鎖の中で、『描かなきゃ』という気持ちが強まった」と話す。
 筑波委員長は「色や構図、技術も、デッサン力も劣るが、それにも増して、命の問題をテーマに自己を表現する強い姿勢が現れている」と絶賛していた。
 市展会場は部門ごとに市内3か所に分かれている。日本画、洋画・版画がミュゼ雪小町、彫刻・立体造形、工芸・平面デザイン・CGが旧第四銀行高田支店(本町3)、書道、写真が市民プラザ(土橋)で開かれている。市展ポスターの歩み原画展が、ミュゼ雪小町で同時開催。会期は12日まで。時間は午前10時〜午後6時(最終日は午後3時終了)。入場無料。
 入賞者は次の通り。
 ▼日本画
 ▽優秀賞 池田幸一「雀家族図」▽佳作 上野俊子「紅梅」
 ▼洋画・版画
 ▽市展賞 石川武美「『破壊』が連鎖する中で」▽優秀賞 塚田正夫「晩秋(筒石)」高原信治「刻」▽奨励賞 内山美代子「fun・fun・fun」田原敏之「SCRAP」篠原真知子「晩夏」星田興一「追憶」丸山隆子「下駄材工場」内山富佐子「風の子ヒューン3」吉崎正敏「春夏秋冬の愛」吉澤奈緒「影送り」水澤あかり「Midnight」▽新潟日報美術振興賞 佐藤舞佳「静謐」▽佳作 梨本ナカ「竹あかり.幻想」清水喜江子「冬の稲架木並木」桐山弘「坂を下りれば」鈴木けさみ「静寂の中で」朝日洋子「留守番」能登由佳「ステップアップ」柳澤松美「落葉の詩(うた)」高橋里衣「浮遊」広井トシエ「舟小屋」岩佐美津代「雪模様」関口イツ子「ぜんまい揉んで」八坂優佳「幼い頃」
 ▼彫刻・立体造形
 ▽優秀賞 大平修也「生-芽」▽佳作 工藤貞夫「天上天下唯我独尊」西丸純子「予感」
 ▼工芸・平面デザイン・CG
 ▽市展賞 坂井泉「牧神と夜風」▽優秀賞 松崎誠也「寛ぎ たまには お茶でのんびりと」▽奨励賞 早津登美子「(練り込み)華2」▽新潟日報美術振興賞 志賀野修市「花枝垂れ地に乳白の女あり」▽佳作 吉田俊雄「拍動」熊谷楓「冒険」稲熊眞七郎「宇宙のすがた」
 ▼書道
 ▽市展賞 小野塚典祥「春日」▽優秀賞 渡邉桜香「良寛詩」▽奨励賞 矢澤高雲「心窓去来」手塚星染「王維詩過香積寺」荻野耕岳「陶淵明詩 雑詩」▽新潟日報美術振興賞 渡辺です)「山鶯」鹿野雪信「楚中秋思」永井民子「伸びゆく家系図」岩崎恵華「李賀の詩」
 ▼写真
 ▽市展賞 縄忠一「たいくつ」▽優秀賞 安原義一「卯の花咲く頃」西片正明「ちょっとまって-」▽奨励賞 山田雅一朗「静謐の庭」相澤益行「こどもたち」佐伯正彦「夕照」蓑和一弘「豊年の棚田」松本栄規「歌声」丸山和夫「花の命は短くて2」▽新潟日報美術振興賞 小池幹夫「初めての衣装」▽佳作 本多良温「お城に咲く」杉田収「花びらの遊び」小林健一郎「攻防」中山博史「視線」竹田捷幸「福もちまき」松井隆夫「落葉に色添えて」松縄武彦「機具」今井悠一「フィナーレ」小林五空「出現」

はさ木福祉農道マラソンで松野明美さんと全員完走

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写真=参加者と共にスタートするゲストランナーの松野明美さん(中央)

 障害者と地域住民の交流を目的とした「第3回越後高田はさ木福祉農道マラソン大会」が3日、上越市立諏訪小学校周辺をコースに行われた。市内外から169人のランナーが参加したほか、ソウル五輪女子1万メートルに出場した現熊本県議員の松野明美さん(47)もゲスト参加。農道を参加者と共に駆け抜けた。
 同市北新保の川室記念病院などを運営する「和・道」医療福祉グループなどが、毎年10月前後に「はさ木フェスタ」を開催しており、同大会はイベントの一環として2013年から行われている。
 今年が同フェスタ15周年であることから、松野さんにゲストランナーとしてのマラソン参加を依頼。松野さんはダウン症の息子を持つこともあり、大会目的に共感し、依頼を快諾したという。
 マラソンは諏訪小学校周辺を走るもので、1㌔、3㌔、5㌔、12㌔の4コース。今年は6歳から76歳までの幅広い年代のランナーが集まった。ゲストランナーの松野さんは12㌔コースを疾走。1㌔コースには福祉施設を利用する障害者や高齢者も参加し、全ランナーが完走を果たした。
 松野さんは「障害がある人でも楽しめるのがスポーツの素晴らしいところ。みんなで空気がおいしい農道を走ることができてうれしい」と話した。

大手町小学校にウサギが仲間入り

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写真=塩崎さんからウサギの抱き方などを習う児童たち

 上越市立大手町小(笠原正校長・児童321人)の1年生57人は、生活科の学習で9月から動物の飼育を行っている。ヒツジ2頭、ミニブタ1頭を育てているが、30日には新たにウサギ3羽がやってきた。児童たちは生後3か月の赤ちゃんウサギの歓迎会を開き、満面の笑みで迎え入れた。
 夏休み明けの9月上旬、長野県佐久市にあるスエトシ牧場からヒツジの「モフちゃん」「ラッキー」、ミニブタの「キーちゃん」を借り、児童たちは当番制で飼育を行っている。
 新たに仲間入りするウサギは、上越市東本町5の「うさぎサポートセンター」からやってきた。児童たちは同日に向け、ウサギの歓迎会を計画。それぞれ担当を決めて会に臨んだ。
 歓迎会では同センターの塩崎清秀さん(62)が6月14日に誕生した3羽のウサギを連れ来校。児童たちは愛らしいウサギを見て「かわいい!」と歓声を上げた。代表児童3人が「この日を楽しみに待っていた。学校で仲良く遊びましょう。みんなで力を合わせてお世話をがんばります」と歓迎の言葉を述べた。塩崎さんはエサの量や、爪切りなど、ウサギの世話の仕方を児童たちに説明した。
 児童たちはその後、ウサギをそっとなでたり抱いたりとふれあいを楽しんだ。内山実結生さん(7)は「初めてウサギを触ったけど、ふわふわしていて気持ちいい。グラウンドで一緒に走って競争してみたいな」と笑顔を浮かべていた。

柳沢鹿の子バレエが11日にチャリティーコンサート

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写真=仕上げの練習に熱が入る生徒たち

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写真=序盤の演目の一つ「ヴェネチアンカーニバル」を踊る生徒たち

 上越市大潟区土底浜のバレエダンススタジオ「柳沢鹿の子バレエパフォーミングアーツ」(柳沢鹿の子さん主宰)では、11日に迫った第13回公演に向けて小学1年から高校3年までの生徒30人が出演作の練習に励んでいる。柳沢さんの指導の下、より良い仕上がりを目指し情熱を注いでいる。
 同スタジオは1999年に開設。生徒たちの成長と練習成果を鑑賞してもらう機会として年1回のチャリティー公演を続けている。また、全国的なコンクールの入賞者も多く輩出してきた。
 今回の公演のコンセプトは古典とモダン。「ポロネーズ」「パキータ」などのクラシックとモダンダンス双方を楽しんでもらう。戦後以降、日本で独自に発展してきたモダンダンスの流れをくむ創作は柳沢さんのオリジナルだ。来春には同スタジオを巣立つ高校3年の3人にとっては地元で最後の大舞台。バレエ歴10年前後の総決算となる。
 本番に向け、ステップや四肢の微妙な角度を確認しながら何度も振りを繰り返すなど、生徒たちの練習も熱を帯びる。成長過程にある身体を適切にコントロールし表現することの困難を越え、小学生は愛くるしく、中学生は繊細に、高校生は美しく柔和に花開く。各年代ならではの魅力が振付とトレーニングによって引き出されており、仕上がり間近だ。
 柳沢さんは「それぞれの力を一層伸ばし、作品を踊りきってもらうための指導をしてきました。きれいな衣装を着て気軽に踊りを楽しむ道もあった中で、技術の追求にみな頑張ってくれています。熱意に胸打たれ、ダンスの力を信じて作品を作ってきました」。
     ◇
 「第13回柳沢鹿の子バレエパフォーミングアーツ バレエ・ダンスチャリティーコンサート」(同スタジオ主催)は11日午後3時から上越文化会館大ホールで。30分前開場、入場無料。
 俵屋宗達の国宝画に着想を得た創作「風神雷神図-上越降臨-」で幕開け。戦渦にたった一つの果実しか持ち出せなかったという物語仕立ての反戦哀歌「戦場のオレンジ」と並び、生徒たちの存在に喚起され創作したという「私たちは確かにここにいる2015」も見どころ。舞台演出にも趣向を凝らす。ソリストとして首都圏を中心に活躍するプロダンサー鈴木真央さん、貫渡竹暁さんがゲストとして花を添える。
 問い合わせは同スタジオ534・2231。

旧緑町出身の和久井正吉さん 郷土で初の陶芸個展

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写真=会期を前に新作などが会場に展示された。花入れも多彩

 上越市直江津地区の旧緑町(現中央1)出身で、横浜市栄区の自宅を拠点に、志野焼をはじめとする陶芸制作に取り組む、和久井正吉さん(67)が今日1日から、郷土での初個展「陶展 花と雪in越後」を同市本町6の町家交流館「高田小町」で開く。4日まで。
 「最近はこういうことをやっているよ、と故郷の友達に作品を見てもらい、励まし合いたいと思いました。90を過ぎた母にも見せたかった」と同展に向け、1年がかりで制作した。安土桃山時代の代表的な焼き物である志野、織部などを基本にした100種類約450点を一堂に並べる。
 和久井さんは旧・直江津中、高田商業高を卒業後、東京造形大でグラフィックデザインを学んだ。卒業後は長年にわたりマーケティングリサーチ業務に携わった。
 2001年、陶芸の市民サークルに参加すると、しだいに「長く遠ざかっていた、もの作りの喜び」(和久井さん)や醍醐味に心ひかれるように。朝陶芸と称し早朝から制作した後、仕事に出掛け、土・日曜はサークルで試行錯誤する生活を続けた。併せて著名陶芸家が教える専門学校「横浜いずみ陶芸学院」で2年間、熱心に学んだ。
 和久井さんは「年齢を経て、一つのことを極端に突き詰めたいという若い頃の趣向は移り変わり、いろんな人に楽しんでもらいたいという思いに至りました」。巧みに釉薬を使い分け、工程の手間を惜しまず、文様や色絵を施し、深みある柔和な独自の作品を生み出している。今回は特に、桜花をモチーフにし、長石釉を雪に見立てた新作を多く並べるという。
 会期中、和久井さんが在廊。入場無料。午前10時から午後6時まで。