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「ふるさと上越伝統芸能の祭典」で市民ら酔いしれる

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写真=月影雅楽保存会の演奏に合わせ若林さんが天女の舞をみせた

 上越市合併10周年を記念し、各地で脈々と受け継がれている伝統芸能を一堂に集めた「ふるさと上越伝統芸能の祭典」(上越文化会館主催)が30日、上越文化会館大ホールで開かれた。約1000人の市民らが詰め掛け、迫力ある演奏や、優雅な踊りに酔いしれた。
 同祭典は単なる発表会ではなく、一つひとつの伝統芸能を物語風につないで「祭り巡りの旅」という演劇要素を取り入れた。
 オープンニングの能生弁天太鼓(糸魚川市)は、直径120センチという県内一の大きさを誇る大太鼓を打ち鳴らし、天空を震わせる大地の響きを演出した。そして、浦川原区の月影雅楽保存会による「谷の雅楽」は天地をつなぐ音色を奏で、佐渡出身のダンサー、若林美津枝さんが優雅な天女の舞を見せた。
 その後は越の神(吉原久美子さん)、侠客の角蔵(池原真太郎さん)、上杉謙信(今井明さん)の案内で、幾重もの山々を超え「祭り巡り」が始まった。
 三和区の「岡田の春駒」は風巻神社大祭に奉納されるもので、団扇太鼓に合わせ女装した人が駒頭を持って踊る。中正善寺の「獅子天狗舞」は、天狗と獅子のユーモアあふれる決闘が見どころ。最後は、江戸時代に起きた地震による地滑りで、名立区の漁村が一瞬で埋没した悲話の朗読を挟み、同区の名立太鼓が迫力ある太鼓の連打で締めくくった。
 第2部では、若林さんが創作舞踊「朱縷衣」を披露したほか、秋田県男鹿市などで伝わる伝統行事「なまはげ太鼓」の勇壮で迫力ある演奏が繰り広げられた。