上越よみうりは読売新聞に無料で折り込まれる日刊紙です。旧上越市を中心に政治・経済・サークル活動・スポーツ・イベント等、身近な話題を取材報道している市民新聞です。

板倉区で上越市総合防災訓練 住民ら約600人が参加

20150829板倉訓練②.JPG

写真=消防署員たちが倒壊家屋から要救助者を救出

 9月1日の「防災の日」を前に、上越市は29日、板倉区で同市総合防災訓練を実施した。同区寺野地区の住民約180人と関係機関職員らあわせて約600人が参加。住民たちの避難をはじめ、メーン会場となった板倉農村環境改善センター周辺ではさまざまな訓練が行われた。
 住民の防災意識向上や迅速で安全に避難行動を行うことなどが目的。住民と防災関係機関との連携や協力体制の強化を図るため、毎年会場を変えて実施している。
 同区寺野地区は昨年10月に二度、台風による雨の影響で土砂災害のおそれがあることから、避難準備情報が発令された。今回はこれらを受けて実施。同日の訓練は「前日からの大雨で同地区に対して県の土砂災害警戒情報が発表された」ことを想定。災害の危険性が高まったとし、同市は住民の地区外への避難を決定したというもの。 
 住民たちは各町内ごとに自衛隊車両や同市のマイクロバスに乗り、指定避難所となっている同センターに避難した。自衛隊車両で避難してきた同地区機織の清水シズ子さん(83)と鈴木ヨシ子さん(73)は「膝が痛くて(車両の)乗り降りが大変でした。日頃の訓練は大切だと思うので参加できて良かった」と話した。
 会場では、航空自衛隊ヘリを使った負傷者搬送、増水河川の対岸に取り残された想定で緊急車両を使用した逃げ遅れた住民の救出、重機で通行の妨げになってるがれきの除去活動を行う道路啓開をはじめ、消防署員による倒壊家屋からの救出などさまざまな訓練が行われたほか、上越消防によるAED体験や上越地域振興局による災害時を知恵と工夫で乗り切るためのレシピ紹介などの体験コーナーも設けられた。参加者たちは懸命な訓練活動を真剣に見学していた。
 訓練終了後の閉会式では寺野地区連絡協議会の手塚哲夫会長が「災害時は日頃の訓練が役立つ。今回の問題点を検証し、地区の防災に役立てたい」と話したほか、村山秀幸上越市長は「訓練を通じて得た経験や思いを重ね、地域、まち、市の安全安心が高まることを期待したい」と述べた。