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非核平和友好都市宣言20周年で被曝クスノキ2世植樹

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写真=クスノキ2世の植樹 左から/村山市長、金井さん、清里中2年中谷斗和君、上越日豪協会の近藤芳一会長

 上越市は「非核平和友好都市宣言」20周年の節目を記念し8日、長崎で被曝しながらも再び芽吹いたクスノキ2世の植樹式を同市川原町の平和記念公園で行った。次代を担う中学生らが宣言文を読み上げ、核兵器の廃絶や恒久平和への願いをつなげた。
 爆心地から800メートルにある長崎市山王神社に現存するクスノキは、被曝して焼け焦げた幹から再び芽吹き、長崎市民に生きる勇気と希望を与えた。植樹されたクスノキ2世は、長崎市民らによって種子から育てられ、全国に寄贈されている。
 村山市長は、「クスノキ2世を植えることで、恒久平和を次の時代にしっかりと伝えてほしい」とあいさつし、中学生らと樹高約50㌢のクスノキ2世の根元に土をかけた。隣には、10年前に広島から送られた被曝アオギリ2世が葉を広げており、上越市の新たな平和のシンボルが加わった。
 式典では6日の広島平和記念式典に派遣された中学生11人が、平和学習の成果を発表した。城西中1年の伊藤大智君は「悲劇の記憶が風化し、戦争の語り部が年々減少している。(派遣で)知ったことを周りの人に伝え、一人でも多くの人に戦争について知ってほしい」と述べた。
 10年前に直江津中代表として広島に派遣された上越市五智2の主婦、金井芽久美さん(24)は「結婚し子供が生まれ、母となったことで次代へ伝えていくことの大切さを実感している。目の前の人を大切にして敬うことが平和の第一歩だと思う」と述べ、中学生とともに非核平和友好都市宣言を朗読した。