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かなやの里療護園全面改築で入居者の引っ越しスタート

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写真=仮設住居の体育館にベッドなどを運ぶ職員

 上越市下馬場の「かなやの里療護園」の入居者の居住棟が全面改築されることとなった。2日には仮設居住スペースへ引っ越し作業が行われ、職員約30人が通常業務を行いながらベッドやテレビなどの移動作業を進めた。
 同施設は1979年、身体障害者療護施設として開設。開設から約37年が経過し、施設の老朽化も進んだための改築。現在は男女各25人ずつ、計50人が入居している。仮設住居は同施設の体育館などを使用し、入居者は来年3月まで生活を送る。
 体育館内には今後、28人が生活を送る。木造で仮設スペースを設置し、照明やカーテン仕切りの仕様で、個人スペースも確保されている。エアコン、テレビ、ナースコールも設置された。また、入居者が集える談話スペースも設けられた。
 これまでは男女とも4人部屋が6室、1人部屋が4室あった居住棟だが、改築後は4人部屋が1室、2人部屋が8室、1人部屋が7室に。延床面積は現在の730平方メートルから1288平方メートルと2倍近い大きさになる。
 開設当時から入居している50代女性は「新しい部屋が楽しみ」と笑顔。一方、60代女性は「慣れた生活とは違って仮設住居になり、トイレなどの心配はある」と話した。
 同施設の飯田純一総務課長は「利用者の方たちがこれまで通りの生活ができるよう、できるだけ近い形で仮設住居を作った」としたほか、改築後不要となる仮設住居を「災害時の仮設スペースとしても役立つと思う。(行政と)相談して利用方法も検討できたら」と語った。
 改築工事は県社会福祉施設等耐震化等臨時特別基金事業を活用する。工事総費用は5億2000万円。既存居住棟は今月上旬に解体され、7月下旬から新築工事が始まる。来年3月に完成予定。