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「金谷地区の郷土料理を楽しむ会」 講演会や試食でにぎわう

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写真=「おやき」や「里芋なます」など3品を試食

  「金谷地区の郷土料理を楽しむ会」(NPO法人 食の工房ネットワーク主催)と銘打ったイベントが26日、上越市春日山町3の春日謙信交流館で開かれた。食に関する講演会や郷土料理の試食、郷土料理に関するレシピなどが掲載された冊子「私のおぼえがき〜金谷区の郷土料理を中心に〜」が参加者に配布された。
 金谷区の中山間地を中心とした上越地域に伝わる郷土食の由来や背景にある生活などを含め、次世代に伝えようと実施。本年度の上越市地域活動支援事業として行われた。
 約100人が参加。「リバース食育研究所代表」で「食生活ジャーナリストの会」幹事の村井康人氏による講演会「郷土料理が未来をつくる」で幕開け。村井氏は郷土料理が子供たちの成長やその土地の風土、人柄がいかに大切かなどを語り、「食べることの意味を知り、心を育む食卓を大切にし、日本人が培ってきた食文化を未来に残して」などと語った。
 試食会では野沢菜などが入った「おやき」、下正善寺地域に伝わる「里芋なます」や「ずいきの粕汁」の3品を提供。参加者たちは「懐かしいわ」「おいしいね」などと感想を話していた。
 春日山町1の30代女性は「上越出身ですが、郷土料理はあまりなじみがなかった。試食はおいしくて、いただいたレシピ集を参考に家でも作ってみたいです」と話した。

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写真=完成した冊子「私のおぼえがき」

 会場で参加者に無料配布された冊子は郷土料理レシピ22メニューなどを掲載し、500部を作成。A4判40ページ。正善寺地区に全戸配布される。
 同NPOが正善寺工房で行う体験教室で使用する料理レシピなどを紹介。「サメの煮こごり」「笹寿し」「スキー汁」「のっぺ」など、昔懐かしい料理のほか、長年、金谷地区で料理に携わっている灰塚の加藤春枝さん(82)のインタビューなどを掲載している。
 昔ながらの本格的な作り方にこだわらず、手軽に作れるような手順で紹介するなど、工夫も凝らされている。同NPOの齊京貴子さんは「この冊子をきっかけに一品でも多くの郷土料理が多くの家庭の食卓にのるようになれば幸い」と話している。
 レシピ本は正善寺工房で配布している。問い合わせは523・0621。