上越よみうりは読売新聞に無料で折り込まれる日刊紙です。旧上越市を中心に政治・経済・サークル活動・スポーツ・イベント等、身近な話題を取材報道している市民新聞です。

上越市出身の謙信さん 角界デビュー前に相撲教室訪問

20150227謙信さん相撲教室訪問縮小.jpg

写真=相撲の師・中嶋さん(左)と謙信さん(右)

 大相撲境川部屋に入門し、8日から始まる春場所(大阪府立体育館)で角界デビューする上越市出身の謙信(本名:丸山翔平)さんが、2月27日、相撲を始めるきっかけになった同市相撲教室を訪れた。角界入り前に上越の土俵を訪れる最後の機会となったこの日、教室の子供たちに胸を貸し、後進の指導にあたった。
 同教室が練習場所にしている同市本城町の高田スポーツセンター相撲場。この日、土俵では3歳から中学生まで、10人ほどの子供たちが、四股踏みや擦り足、立合いなどの稽古に励んでいた。土俵脇には謙信さんの姿。同教室で長年指導にあたり、謙信さんも小学4年から中学校卒業まで指導を受けた中嶋誠三さん(71)らとともに、子供たちに「腰をきちんと割って」「前にかかりすぎないように」と声をかけた。最後のぶつかり稽古では胸を貸し、子供たちの当たりをしっかり受け止めていた。
 謙信さんの母方のいとこは関ノ戸親方(元小結・岩木山)。出足の鋭さに定評があり、東前頭2枚目で迎えた2004年9月の秋場所で、横綱・朝青龍を破ったことで知られる。謙信さんもこの一番は印象深く「立ち合いの速さを身につけたい」と目標に挙げた。
 謙信さんの大相撲での目標は「まずは序の口優勝を目指す。得意の押し相撲を生かしながら、けがをしないしっかりした身体づくりと技を磨きたい」、また「越錦さん(三段目、同市柿崎区出身)をはじめ、郷土力士とも早く対戦したい」と希望を語った。
 子供たちには「いま相撲教室に通っている子供たちの中には入門半年で県チャンピオンを破った子もいる。後に続いてほしい」と期待を寄せた。
 子供たちにとっても謙信さんはあこがれの存在。4月から小学生による大会「わんぱく相撲」を目指す寺島栄徹君(9)は「謙信さんは立合いの当たりが強く、動きも速い。相撲教室でもみんなに声をかけてくれる」と尊敬のまなざし。
 相撲教室で指導してきた中嶋さんは「自分は基本をまっすぐ教えただけ。やはり本人の努力があってこそ、わんぱく相撲、インターハイ、国体、大相撲へと成長していった。今後も活躍を願っている」と目を細めた。
 3日は母校・高田農業高校の卒業式。その終了後に、大阪・寝屋川の境川部屋宿舎へと旅立つ。