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城北中の冬季寄宿舎「霜台寮」が56年の歴史に幕

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写真=式には最後の寮生の2人をはじめ多くの人が出席した

 上越市立城北中(藤本孝昭校長)の冬季寄宿舎「霜台寮」の閉舎式が25日、同寮で開かれた。1959年12月に開設されて以来、冬季間に多くの生徒たちが集団生活を送ってきた寮だが、開設から56年でその歴史に幕を下ろした。
 同寮は正善寺地区など、冬期間の通学困難な生徒たちが共同で生活する県内唯一の寄宿舎。生徒たちは12月から3月まで親元を離れて寄宿生活を送ってきた。
 1961年1月に寄宿舎が落成。1966年、上杉謙信公の霜台公にちなみ「霜台寮」と命名された。開設当時は建物がなかったため、校内の教室を寄宿舎として寝起きしていたこともあった。その当時は男女合わせて70人ほどが利用していたという。
 本年度は3年生の男子生徒2人が利用。2人の卒業後は入寮希望者がいないことから、今月16日に閉舎が決定した。
 閉舎式には本年度の寮生、中正善寺の岩崎暁君と岩崎祥吾君をはじめ、2人の保護者や元寮生、正善寺地区の町内会長らが出席した。
 式で、同寮で中学時代を過ごした中正善寺の町内会長、風間久信さん(67)は「『ついにこの日が来たか』という気持ち」と話し、入寮した時に布団を担いで引っ越してきた時のことや自宅にはないテレビを見るのが楽しみだったことなど、思い出を語り、「ここで育ったことは糧になる。ここで生活したことを忘れないで」と話した。
 岩崎暁君と元寮生で中正善寺の岩崎歩美さん(18)が感謝の言葉を述べた。
 最後の寮生の1人、岩崎祥吾君は「今年は2人で寂しい気持ちもあったが、(岩崎暁君と)小さい頃から一緒なので楽しく過ごせた。いろいろな人にも支えられてきた。3年間ありがとうございました」と感謝した。