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きものの小川で斎藤真一と市川信夫の企画展開催

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写真=「瞽女日記」を前にする小川さん

 上越市本町7の呉服店「きものの小川」2階で、1日から高田瞽女をテーマに絵画を遺した画家・斎藤真一と、昨年10月に他界した高田瞽女研究者で作家の故市川信夫氏の資料を展示した展覧会が開かれている。
 「斎藤真一の小宇宙」展(高田の文化遺産継承実行委員会主催)は、画家・斎藤真一と高田瞽女最後の親方・杉本キクイとの出会いと取材から描かれた「越後瞽女日記」や、北海道在住の池田敏章さんが斎藤作品の収集を始めるきっかけとなった「陽の光」などの絵画25点が展示されている。
 さらに親子二代にわたって瞽女を研究し、池田氏がコレクションを同市へ寄贈する際にも奔走した市川信夫氏が遺した「瞽女式目」などの研究資料も同時に展示。高田瞽女を巡る足跡が一堂に会する展覧会となっている。
 また同展覧会は、現在、市民団体の手で進められている同市東本町1の町家「麻屋高野」(国登録有形文化財)を「ひと間美術館」として改修・利用する活動のプレイベントでもある。
 同呉服店は2008年10月、池田コレクションの一部展示を初めて行ったのをきっかけに関係者との親交が生まれ、毎年展覧会を行ってきた。この動きが後の絵画寄贈へとつながった。
 今回の展覧会に際し、市川信夫氏の父・信次氏らが斎藤真一に協力していたことも判明。高田瞽女を巡る2つの足跡が交わっていたことが裏付けられた。
 店主で主催団体事務局の小川善司さんは「雁木、町家、そこに生きる人、文化の担い手であった瞽女。『知りたかったら高田に行こう』という機運が生まれ、上越の人々にも自分たちの文化に誇りが生まれるきっかけになれば」と今後の展望を語った。