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小林古径記念美術館と古径邸で宝物模写展

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写真=古径による「扇面法華経冊子」の模写

 比類なき古径の線描と美の源泉に迫るコレクション展「写して学ぶ-古径の宝物模写」が来年2月22日まで、上越市の小林古径記念美術館と小林古径邸で開かれている。
 同市大町1出身の日本画家、小林古径(1883~1957年)は日本や中国の古典絵画を徹底的に研究したといわれる。その一環として取り組んだ国宝絵画などの模写を中心に今回、両館に合わせて64点が並ぶ。
 展示は「やまと絵へのあこがれ」「仏教美術をうつす」「武者絵に倣う」の3章構成。国宝の「源氏物語絵巻 夕霧」や「扇面法華経冊子」の一部の模写をはじめ、東大寺正倉院収蔵の琴や遊戯に使われた投壺の装飾の一部もある。
 古径の人並外れた探究心に言葉を失う。一見、素人目には簡潔に描かれた資料やメモ程度にも思えるが、古典と対峙した際の視覚体験に始まる観察とその後の模写が、いかにして制作の血肉となり、独自の線描と表現に至るまでを支えたかが、あぶり出し絵のように秘められている。
 午前9時から午後5時。休館日は月曜、29日から1月3日まで。古径邸は1月13日から3月6日まで冬季休館。一般400円、小中高生200円。ただし、幼児と市内の小中学生は無料。