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高校生アートコンペに上越総合技術高から2人入賞

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写真=小林さん(左)と松橋さん。同校を来週卒業し、専門学校で学びを深める

 全国の高校生が力作を寄せた「"世紀のダ・ヴィンチを探せ!"高校生アートコンペティション2014」(大阪芸術大学主催)の入賞者発表と表彰式がこのほど行われ、「建築」などを含む部門にそれぞれ出品した、県立上越総合技術高校建築デザイン科3年の小林恵子さんと松橋祥子さんが1899作品中、入賞を果たした。小林さんは全作品中5位に相当する審査委員長賞、松橋さんは部門内優秀賞。2人は専門学校に進学予定で、今回の受賞を弾みに住宅デザインなどの学びを一層深めていく。
 芸術文化の若き担い手にスポットを当て、絵画や彫刻をはじめ、建築、音楽、映像、舞台、漫画、ファッションデザイン、小説などの多分野にわたり、同大が高校生の作品を募ったもの。一次から最終まで3段階の審査を経て11月24日、入賞者の発表と表彰式が同大構内で行われた。
 小林さんと松橋さんは、課題研究授業の一環として今年5月から8月まで住宅兼店舗の設計、模型制作に取り組んだ。独自の発想をもとに図面作成から始め、断熱材や窓ガラスを表すためのプラ版などを用いて手作業で模型を仕上げた。夏休みの猛暑日も作業のために学校へ通い、8月末には図面と模型を送った。
 小林さんの受賞作「季節と染まる」は2階建ての染物店兼住居。布のたわみを想起させる美しい曲面が、2つの棟の間に流れを作り、一体感を生んだ。伝統工芸に着目し、四季の植物で布を染めるといった店の事業内容や地域に開かれた空間作りなど、総合的な視点に立ち作品化した。
 手先を使う細かい作業が好きだという特技が生きた模型は、建物全体の鮮やかさや細部まで作り込んだ点が高評価を受けた。小林さんは「日本の工芸の中で彩りのある染め物に着想を得ました。全分野の中で選んでもらえてすごくうれしかった。もっと住宅デザインについて学び、形にしたい。今回の取り組みを思い出して頑張っていけたら」と目を輝かせる。
 一方、松橋さんの作品「絵本の世界」は3階建ての書店兼住居。絵本の持つファンタジックなイメージを膨らませた。3冊の本を積んだように建つ。外壁に映像を映し出してイベント仕様にするなど、地域交流の場として機能させた。
 模型作りで、本の背表紙にあたる外壁の曲面を表すのに苦心したという松橋さんは「まさかここまでの賞をもらえるとは思いませんでした。もっと良い作品を作りたいし、もっと上を目指したい」と意欲的だ。
 課題研究授業を担当し、2人の奮闘を支えた小林哲教諭は「普段は物静かですが、自分はこういう物を作りたいというビジョンが明確。熱意を持って取り組んでくれました」とねぎらっていた。