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西城町寿楽大学 40年の生涯学習の歴史に幕

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 地域の65歳以上の住民を中心に活動してきた上越市西城町の生涯学習組織、「西城町寿楽大学」(長谷川新学長)が22日で閉学し、40年の歴史に幕を下した。同市西城町3の高陽荘で開学40周年・閉学記念式が開かれ、講師や学生ら会員が仲間と過ごした時間を思い出し感傷に浸った。

 西城町寿楽大学は、地域の有志が1973年にフランスの生涯学習思想をいち早く取り入れて開学。同市西城町1〜4の65歳以上の住民が学生として学ぶ。手芸、絵画、コーラスから政治、経済など多岐にわたる講座のほか、各講座の作品展や、現地学習、修学旅行などの行事も実施してきた。

 今年度の学生は68〜98歳までの42人。多い時期は120人ほどいたというが、平均年齢が80歳代と高くなり新規の参加者も減少。宿泊を伴う修学旅行も人数が集まらず取りやめになることがあったため、40年を節目にして閉学を決めた。

 閉学記念式では国歌を斉唱した後、亡くなった同輩らをしのぶとともに感謝の意を込めて黙とう。長谷川学長が「残された日々の前には長い年月があった。私たちにはそれぞれ歴史があり、この間様々な方がそれぞれの思いで打ち込んできた。改めて心から感謝を申し上げます」とあいさつし、閉学を宣言した。

 また、講師や学生が閉学にあたり「今後も一日一日健康第一で過ごしたい」、「共に勉強した時間を最後まで忘れない」などと時に涙を浮かべながら所感を述べた。

 開学当初から手芸部で編み物の講師を務めてきた関口スミさん(87)は「あっという間の40年でした。高齢の方々ですが、一生懸命根気よく挑戦してくれて、うれしく思っています」と話した。

 長谷川学長によると、閉学後も交流や親睦を絶やさず続けようと、会員の有志で気軽に勉強や花見、小旅行などを行う団体を創設する予定だ。