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文化財防火デーに合わせ愛宕神社で消防訓練

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 上越地域消防事務組合は、1月26日の「文化財防火デー」に合わせて管内の神社仏閣で消防訓練や防火査察を行っている。23日、上越市国府1の愛宕神社では、上越南、北消防署が合同で放水や文化財の持ち出しなど本番さながらの訓練を行った。

 同神社は1561年に上杉謙信が現在の場所に移し、出陣の際に戦勝祈願したと伝わっている。謙信が奉納した軍配(市指定有形文化財)などの宝物を多数保有している。周囲を杉林で覆われ、社殿も奥まった場所にあるため、より実践的な訓練を行おうと今回初めて訓練場所に選ばれた。

 訓練は社殿から出火し、周りに燃え広がる可能性があるという想定。両署から消防車両6台、署員27人が参加した。

 到着した署員は石段を駆け上がり設置型の放水銃やホースで勢い良く20分間ほど放水。燃え移りを防ぎ、署員を熱から守るための装置も設置し、等間隔に水が吹き出して水の膜を発生させた。また、消火活動とともに模擬文化財を運び出した。

 若い署員に伝統を継承するための取り組みも行われている。近年はホースを肩に掛けるホースバッグが主流だが、今回は両手が空き、長距離の移動が楽というメリットのある背負子を使用。機材に頼らない技術の向上に挑んだ。

 上越北消防署の伊藤公雄署長は「地域の宝は地域で守るという意識で、関係者、地域、消防が三位一体となって行うことが大事。唯一無二の財産を後世に残していきたい」と話していた。

 同組合管内の神社や寺では27日まで、9か所で消防訓練を、54か所で防火査察を行う。