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手書きで高田の老舗まとめる

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 上越市内で書道教室を主宰する同市仲町1の水嶋進さん(76)がこのほど、高田地区で100年前から現在まで続いている商店を上下巻合わせて約240ページの手書きの和綴じ本にまとめた。「高田の老舗名鑑」と題した本には59店が掲載されており、店のルーツや代々の店主の紹介などが収められている。約3年かけて各店を取材し、筆を取って、世界に一つしかない本を作った水嶋さんは「歴史のある店が多く、次の100年も続いてほしいという願いを込めて書いた」と話している。

 本には、現在の本町や仲町、大町、南本町、稲田を対象に商店を掲載。1906年(明治39年)に販売された高田地区の商店を示す地図を元に水嶋さんが調べた。
 店の設立年や創業者の名前、代々の店主などが書かれているほか、昔から受け継がれている所蔵品や店の様子などの写真も盛り込んでいる。明治末期で数百店あった店のうち、現在残っているのは59店という。
 お馬出しの辻(現在の本町3)など歴史に興味のあった水嶋さん。図書館で調べているうち、明治末期に高田で発行されていた新聞に当たった。当時の新聞広告に現在も営業している商店の名前があるのに気付き、店のルーツを調べたいと思うようになったという。明治末期の商店を示す地図を手に入れ、2010年春から取材。当初はレポートにするつもりだったが、知人のアドバイスで本にまとめ、昨年12月に完成した。
 水嶋さんは「昔は呉服屋、風呂屋、桶屋などの店があったが、今はない。現在残っている店は時代に合わせて業種を変えながら生き残っており、100年続く老舗は背中に一本筋が通っている感じだった。取材では丁寧に対応してもらい、励ましの言葉を多くいただいた」と話している。
 本は印刷せず、知人の河村一美さんが保管するという。水嶋さんは「店の関係者や、研究している人に見てもらいたい」と話している。問い合わせは河村さん、080・1147・7280。

写真=高田の老舗を和綴じ本にまとめた水嶋さん