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西横山で小正月行事 子供たちが「嫁祝い」

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 上越市の無形民俗文化財に指定されている西横山集落の小正月行事が14、15日の2日間に行われた。五穀豊穣や無病息災、子孫繁栄を祈るもので、14日夜には害鳥を追い払って豊作を願う「鳥追い」が、15日昼過ぎには子宝に恵まれるよう願う「嫁祝い」が実施された。住民は集落の繁栄を願っていた。
 同集落の小正月行事は450年以上続いており、現在は集落の保存会(和瀬田仙二会長)などが行っている。
 15日の嫁祝いは、結婚して初の正月を迎える夫婦に集落の子供たちが子宝を祈る行事。地元の小中学生たちは家から出てきた新婦を取り囲んで、ヌルデの木でできた太刀を叩き合わせながら「男まけ、女まけ、大の男の13人一つ祝いましょ」などと歌って祝福する。歌には「大きな子供をたくさんもうけてくれ」という意味がある。
 今年は同集落の出身で静岡県浜松市に住む岩片拓郎さん(30)の妻、沙知さん(30)と、拓郎さんの妹で上越市大潟区土底浜に住む山田梓さん(28)が祝福を受けた。和瀬田会長(72)によると、家族内で2人の新婦が同時に祝福を受けたのは「この50年間なく、初めてではないか」という。
 浜松出身の沙知さんは「子供からお年寄りまで参加する素晴らしい行事で祝ってもらい、うれしい」と喜び、山田さんは「私も子供の時は祝う方で小さい頃から憧れだった。たくさんの人に支えてもらいすごく幸せ」と笑顔を見せた。
 同日はこのほか、早朝に集落の若い男が無病息災を祈って西横山橋下の桑取川に入る「みそぎ」などが行われた。
写真=子供たちが子宝を願う「嫁祝い」で祝福される岩片さん