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森光子さんをしのぶび記念碑前で市民らが黙とう


 10日に死去した女優の森光子さんをしのんで黙とう会を捧げる会が23日、森さんが2000回以上主演した舞台「放浪記」の原作に登場する上越市のJR直江津駅前で開かれた。雨が降るあいにくの天気にも関わらず、市民ら約20人が参加。駅前に設置されている森さん直筆の文字が刻まれた記念碑に手を合わせて冥福を祈った。
 記念碑は、作者の林芙美子が宿泊し原作にも登場したいかや旅館(現ホテルセンチュリーイカヤ)の前に建立され、昨年11月23日に除幕式が行われた。森さんの死去を受けて、なおえつ茶屋文学部が除幕式から1年経ったこの日に「森光子さん黙とう会」を開いた。
 記念碑の前には、放浪記の初演時に撮影された森さんの写真が飾られ、放浪記に登場する直江津名物の「継続だんご」とコーヒーなどが供えられた。参加者は、林芙美子が好んだ言葉で、記念碑に森さん直筆の文字で刻まれた「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」を3度復唱。記念碑の前で黙とうした。
 参加した中央4の主婦(67)は「放浪記に出演する森さんを思い浮かべながら気持ちを込めて手を合わせた」と話していた。
 主宰したなおえつ茶屋文学部の花柳紀寿郎さん(72)は「天気が悪い割に思っていたよりも多くの人が集まった。この雨は森さんの感謝の涙ではないか。今後は記念碑を多くの人に知ってもらうため、11月23日に何らかのイベントを行いたい」と話した。
写真=JR直江津駅前に設置されている森さんの記念碑前で手を合わせる市民