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中学生伝統芸能を体験


 市内の企業や上越商工会議所からなる久比岐能実行委員会(田中弘邦会長)は21日、市内の中学生1130人を招待し、上越市新光町1の上越文化会館で「能・狂言鑑賞教室」を開いた。生徒は能や狂言の所作を体験したり、実際に鑑賞して日本の伝統の世界に触れた。
 日本の伝統芸能を知るきっかけになればと、同日夜に開かれる「久比岐能」に合わせて同委員会が2006年から行っており、今年は市内の中学校10校が参加した。
 教室は観世流の能楽師、観世喜正さんによる能の歴史や、特徴的なすり足の所作、面などの解説から始まった。その後はワークショップとして各校の代表生徒20人が舞台に上がり、狂言師の野村扇丞さんから狂言における笑いや泣きなどの感情表現やおどけた動きを体験した。
 生徒は少し恥ずかしがりながらも「このあたりの者でござる」と大きな声で名乗ったり、体をかがめてちょこちょこと動く「茸」の動きを笑いながら教わった。
 また、狂言中の歌謡「謡」を会場の生徒全員でうたい、それに合わせて野村さんが舞うなど、生徒が一体となって参加した。
 締めくくりとして仕舞「山姥」、狂言「清水」、能「羽衣」を鑑賞。コミカルな狂言やシリアスな能の違いを体感し、普段触れることのない伝統文化の世界に入り込んだ。
 ワークショップに参加した市立板倉中学校1年の高橋さくらさん(13)と山本美沙希さん(12)は、「緊張というより楽しかった」、「今まで知らなかったので勉強になった」とそれぞれ話していた。
写真=狂言のコミカルな動きを教わる中学生