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上越市が津波想定し総合防災訓練


 上越市は4日、地震に伴う津波を想定した総合防災訓練を同市港町などで行った。住民約400人と関係機関の職員ら約320人が参加。住民は津波から逃れるため、学校やマンションなどの屋上に避難した。
 県が本年度、地震による津波浸水想定を公表したことを受けて、浸水が想定される港町で実地訓練を行うとともに、市役所本庁で図上訓練を行った。2つの訓練を同時に行うのは今回が初めて。
 午前9時に新潟県南西沖地震が起き、市内で最大震度6弱を観測し、地震から2分後には大津波警報が発令され、その8分後に直江津地区に3・1mの津波が到達するとの想定。地震と津波の知らせに、住民たちは続々と家から出てきて指定の津波避難ビルの屋上などに避難した。その後、古城小学校に集まり、カードを使った安否確認や医療救護、給水などの訓練のほか、陸上自衛隊によるがれきの撤去訓練体験などさまざまな訓練や体験会が行われた。
 杖をつきながら古城小学校の屋上まで避難した港町1の女性(84)は「高いところに避難する訓練は初めて。階段を上るのは本当にしんどかったが命が惜しいのでそうは言っていられない。こういう訓練をやってもらいありがたい」と話していた。
*図上訓練も同時実施
 木田1の市役所には災害対策本部が設置された。市職員のほか、国交省や自衛隊、県、警察、消防などの担当者が集まり、図上訓練を行った。各機関ごとにテーブルが用意され、建物の倒壊、浸水、地滑りなどの情報が次々と寄せられ、状況に応じて対処した。参加した職員は電話での状況把握や報告書類の作成、関係機関との連絡調整などに追われていた。災害対策本部会議も本番と同様に開かれ、刻々と変化する被害状況や対応策などが報告された。
 訓練終了後、村山秀幸市長は「いつどのような事態が襲ってくるか分からないのが自然災害。今回訓練で見えてきた課題を各部局で持ち帰り、いざという時の市民の安全安心につなげてほしい」と職員に対して訓示した。
写真=海抜約15mの古城小屋上に避難して、安否確認のためのカードに名前や時間などを記入する住民