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竹内泰祥堂の竹内勉さん 県初の優秀和菓子職に認定


 全国和菓子協会が全国の和菓子製造に携わる人を対象に実施している認定制度で、上越市本町4の和菓子店「竹内泰祥堂」店主・竹内勉さん(50)が、優れた技術者である「優秀和菓子職」に認定された。県内では竹内さんが初めて。竹内さんは認定を喜ぶとともに「安心、満足せず更に上を目指したい」と話している。
 竹内さんが挑んだのは「選・和菓子職」の「第6回優秀和菓子職部門」。同協会では優秀和菓子職に認定されることは「和菓子製造に携わる者にとって、最高の栄誉ある勲章を受けることに等しいもの」としている。
 全国から83人の審査申し込みがあり、一次審査を通過した39人による最終審査が、8月に東京都で行われた。最終審査は5種類の練り切り合計25個を2時間以内に作るもので、味はもちろん、色、形、季節感、品格なども問われる。竹内さんはピンク色をした「寒菊」、オシドリを模した「水鳥」、「水仙」、茅葺き屋根の民家を表現した「田舎家」、枯葉をイメージした「立冬」を出品。このうち立冬は、茶色の練り切りであんを包み、上部には霜を表現する氷餅などがあしらってある。審査の結果、竹内さんを含む12人が優秀和菓子職に認定された。
 竹内さんは3代目店主で、和菓子作り約30年の経験を持つ。審査には3度目の挑戦で念願の認定となった。プロに評価してもらえる良い機会だと応募した1回目。キャリアがある竹内さんが落ち、20代の若手が通った。悔しさをばねに再度挑戦したが認定は叶わなかった。今回の審査に向け、竹内さんは先輩の職人から指導を受けたり、俳句の本を読んで季語などを勉強。県内の和菓子店の商品を食べ歩いて研究もした。
 念願の認定を受けることができ「ほっとした」と竹内さん。審査に向け研さんした成果は商品に表れており、現在店には季節ごとに工夫を凝らした、様々な新しい上生菓子が並ぶ。竹内さんは「見て、食べて楽しめる菓子を今後作っていきたい」と語った。
写真=優秀和菓子職の認定を受けた竹内勉さん