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安西水丸さん原画の特別展


 上越市本城町の小川未明文学館で特別展「安西水丸が描く『赤いろうそくと人魚』」が始まった。同市出身で「日本近代童話の父」などと言われる児童文学者・小川未明が今年生誕130年を迎えたことを記念する展示で、この秋に出版された安西水丸さんの絵本の原画29点を展示する。8日は特別展関連の催しとして、未明の短編童話の絵本を手作りするワークショップが開かれ、親子ら21人が工作作業をしながら未明の世界に触れた。
 安西水丸さんは第一線で活躍するイラストレーターで、作家・村上春樹さんの本の表紙を手がけるなどしている。
 原画は岩崎書店編の「1年生からよめる日本の名作絵どうわ 赤いろうそくと人形」の挿絵で、人魚が子供を産み落とすために冷たい波の間を泳いで陸へ向かう場面や、娘が北の青い海を恋しがって涙ぐんでいる場面などが、切り絵で描かれている。
 ワークショップは未明を身近に感じてもらいたいと開催。「おほしさま」の絵本を作った。大人の手のひらほどの小さな絵本で、ページは3枚の紙を貼りあわせて1枚にしたものが折り込んである。ページの端を引っ張ると大きく広がる仕掛けで、市内の主婦らによる創作活動のグループ「木いちごの会」が作り方を説明した。参加者は色鉛筆で絵本に色を塗ったりモールでハート形を作って貼り付けるなどして、約30分ほどで完成させた。小林千夏さん(9)は「モールをひねって飾りを作るのが楽しかった」と話した。
 13日と28日には未明童話の朗読会が行われる、無料。
 特別展は11月11日まで。今日9日は休館日。
写真=安西水丸さんの原画を展示する市民ギャラリー