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カラムシ栽培地で焼畑


 上杉謙信の財政を支えた植物のカラムシの繊維「青苧」を伝える活動をしているNPO法人越後青苧の会(中戸正子代表)が19日、上越市谷愛宕の愛宕谷公園で焼畑を行った。近隣の住民や中学生ら約20人は成長を期待して、次々と火を放った。
 青苧はイラクサ科の多年草木、カラムシから取り出した繊維。古くから布の原料として重宝され、戦国時代には謙信の財政を支えたと言われる。同NPOは青苧の文化を後世に伝えようと、2009年に市の許可を得て愛宕谷公園でカラムシの栽培を始めた。
 焼畑は発芽をそろえて良質なカラムシを育てるために行うもので、害虫の卵や雑草を駆除する。同NPOでは10年から毎年この時期に行っている。
 参加者が乾燥したワラなどを使って225平方メートルの畑に火を放つと瞬く間に燃え広がった。春日中3年の齊藤尊陽君は「火は熱かったけど、大きく育ってほしい」と話していた。
 同NPOは7月下旬ごろにカラムシを収穫し、繊維を取り出す作業を行う。青苧のバッグや帯などを作るという。中戸代表は「青苧は良質な繊維。ぜひ私たちの活動を通じて多くの人に知ってほしい」と話した。
写真=カラムシの畑に火を放つ中学生