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地すべり巡視員初任者講習会 開催


 2012年度の地すべり巡視員初任者講習会(県主催)が14日、妙高市の勤労者研修センターで行われた。巡視員や上越消防の職員ら約50人が出席し、地すべり発生の仕組みや、巡視の際のポイントを学んだ。
 県によると、本県は地形と地質から地すべりなどの土砂災害が起こりやすい自然条件にある。地すべりは特に上中越地域で多発しており、対策が重要な課題になっている。
 県の巡視員制度は地すべりの兆候の早期発見のため、地区住民に地元の山間部などを定期的にパトロールしてもらうもので1975年に始まった。地すべりや地割れなど地すべりの兆候を発見し、市町村へ報告する。身分は市町村の非常勤特別職で、任期はその年の4月1日~翌年3月31日。活動は年間40日ほど。決められた区域を巡視する。本年度は230の地すべり防止区域で223人が活動する。うち上越市は95人、妙高市は30人、糸魚川市は34人となっており、上越地域だけで125人と巡視員の半数以上を占めている。
 昨年度は228人の巡視員が地すべりや地割れなど382件の報告をしており、災害の軽減や未然防止に貢献している。
 講習会では県の職員が、地下水が濁る、道路に亀裂が入るなど地すべりの兆候を説明。「山の様子がおかしいとわかったら速やかに市町村へ連絡してほしい」と呼び掛けた。3月に発生した板倉区国川地区の地すべりも、最近の事例として説明した。
 巡視員3年目である、上越市長浜の会社員、平野好臣さん(60)は「使命感を感じる。人名、財産が失われないよう責任感を持って取り組みたい」と話した。
写真=妙高市の勤労者研修センターで行われた地すべり巡視員初任者講習会