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戸野目小に用水のジオラマ

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 上越市立戸野目小学校に、江戸時代に作られた中江用水の掘削工事の様子を表現したジオラマが寄贈された。関川水系土地改良区の前理事長の太田三男さん(76)が先人たちがどのように工事をしたのか理解してもらおうと、県立上越総合技術高校と市立雄志中学校美術部に依頼して作ったもので、当時の測量や掘削工事の様子がリアルに再現されている。
 太田さんは土地改良区理事長時代の2008年に県立上越総合技術高校に依頼し、上越地域の用水や水源などの広がりが一目で分かるよう妙高山から直江津港までの地形を2万5000分の1で再現したジオラマを製作した。それ以来、機械のない時代の掘削工事の様子を分かりやすくジオラマで表現したいと考え、両校に依頼し約3年をかけてこのほど完成した。太田さんは、22日に開かれた文化祭に合わせて母校の戸野目小に寄贈した。
 上越地域の田畑を潤す中江用水は、1678年に高田藩の藩営事業として家老小栗美作の総指揮で完成した用水。現在に至るまで300年以上にわたり、受け継がれてきている。ジオラマは当時の掘削工事の様子を再現したもので、左半分が中江用水のような平地での工事、右半分が上江用水のような山の中に用水を通すトンネル工事を表している。提灯と水を張った木製の水平器で測量する様子や、ふんどし姿で平ぐわを手に掘削する人夫などが見て取れる。
 ジオラマの全体を上越総合技術高校環境土木科の生徒たちが作り、作業する27体の人形は雄志中美術部が担当した。
 太田さんは「想像以上にすばらしいものを作っていただき大変うれしい。子供たちを含めて多くの人に見てもらい、先人の苦労や用水の大切さを理解してほしい」と話している。
写真=子供たちとともにジオラマを見る太田さん