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上越マイスター現行制度廃止

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 優れた伝統技術を持つものづくり職人をマイスター(名人)として認定する市の上越マイスター制度の見直しなどについて議論していた同制度のあり方検討会(会長=渡邉隆・県立看護大学長)は5日、藤野新田の上越テクノスクールで最終3回目の会合を開き、現行制度の廃止でまとめた。行政が行う現行制度の効果が乏しく、民間レベルで伝統技術の普及活動が進んでいることが主な理由。後日、市に答申する。
 1997年度に制定された同制度は、バテンレースや雪下駄など優れた伝統技術を持つ職人が対象で2000年度までに39人を認定した。01年度以降、一定の人数に達したとして新たな認定を行っていない。その間マイスターの高齢化が進む一方で物故者もおり、現在市内在住のマイスターは28人。
 市は次の世代に伝えようと06年度から作業の模様をデジタル映像化し、映像の貸し出しを行ったが10年度で貸し出されたのは3件。同年度実施した市の事業総ざらいで制度は見直しとなった。
 それを受けて、市はあり方検討会を発足。計3回の会合で先進地と比較しながら話し合った。その結果、マイスター制度が成功しているのは神戸、横浜など大都市が中心であること、また時代の流れで行政主導では効果が上がらず業界やNPOが伝統技術の普及活動を行っていること、などとして廃止でまとまった。
 このほか、あり方検討会は認定されたマイスターについて市が責任を持って厚遇すべきとし、伝統技術については市の文化、教育施設での展示を行うべきとした。
 渡邉会長は「行政が認定する時代は終わったと思う。民間で普及活動も進んでいる」と話した。
写真=現行制度は廃止と結論を出したあり方検討会