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避難所の小中学生を学習支援

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東日本巨大地震で上越市内などの避難所で生活する子供たちに学習支援を行おうと、上越教育大学で27日、学習会が始まった。給食の提供や保健室も設置され、さながら“小さな学校”といった雰囲気の中で、4月5日までの10日間、学生が院生のボランティアなどが学習をサポートする。
 学習会は、上越市、糸魚川市、妙高市で避難生活を送る希望する小中高生が対象。小中学生は同大で、高校生は上越市内の学習塾で勉強の復習や仲間作りなどを行う。
 避難生活の長期化が懸念される中、学習を支援し新学期に備えてもらおうと教育関係者や民間企業、保護者などで作る教育支援のNPO法人上越地域学校教育センター(JSIRC)が企画。JSIRCの呼び掛けを受け同大ほか、地元のNPOや企業、上越地域の市教委が送迎や給食の食材提供と調理、文具を提供するなどして活動を支える。また、同大ではボランティアとして学生や同大で学ぶ現職の教員約30人が登録。学習をサポートする。
 JSIRCの理事長で上越市の前教育長でもある小林毅夫さんは「子供たちが仲間と互いに支え合い、大学生の支援を受けながら、新学期の準備をし、ゆとりのある時間を過ごしてもらえれば」と話す。
 初日は同大に、上越、糸魚川の両市から、小学1年~中学3年まで25人が参加。スタッフや参加者それぞれの自己紹介や、ゲーム、学習などを行った。
 南相馬市から上越市の避難所に来ている小学6年の男児2人(いずれも12)は「算数が大好きなので頑張りたい」、「走りまわったり、みんなと過ごすのは楽しい。毎日来たい」と話していた。
 学生ボランティアの一人で、宮城県仙台市の実家に春休みの帰省中に地震に遭い一時、避難所にいたという同大大学院2年の及川亜美さん(24)は「地元(仙台)にいたときは精神的にも参っていて、『何もできない』と迷っていた。子供たちの気持ちに共感できる部分がたくさんあるので、地元の被災者にできなかったことを返すことができたら」と話していた。
写真=市内で活動するNPOが作った