上越よみうりは読売新聞に無料で折り込まれる日刊紙です。旧上越市を中心に政治・経済・サークル活動・スポーツ・イベント等、身近な話題を取材報道している市民新聞です。

「大和上越店」閉店 市内唯一の百貨店姿消す

 2010-0426-daiwa.jpg
 上越市本町4の百貨店、大和上越店(北村嘉介店長)が25日閉店し、同市で歩んだ34年の歴史に幕を下ろした。最終日は多くの買い物客が訪れ終日混雑した。閉店の午後6時過ぎ、約500人の市民らが見守る中、北村店長と従業員は正面玄関で深々と一礼し、シャッターが静かに閉まった。 午前9時45分に最後の朝礼が行われ、北村店長は「最後までプロとして販売の仕事をしっかりしていこう」と呼び掛けた。正面玄関には開店前から約50人が集まり、同10時の開店と同時に一斉に目当ての売り場へ。店の駐車場約70台は同時刻には満車になり、駐車待ちの車が列を作った。各階の特売コーナーには人だかりができ、「34年間のご愛顧に感謝しての大奉仕です」などと大きな売り声が響き、顔見知りの従業員と別れの言葉を交わす常連客や、正面玄関で記念撮影する親子連れの姿も。市内の女性(73)は「お世話になった方々にお別れの挨拶に回っています。おしゃべりを楽しんで帰ったりしていたのに、なくなってしまうと本当に困る。うんと買い物をしていればこんなことにはならなかったのかも」と寂しそうな顔を見せた。 同店は1975年7月
にオープン。中心市街地の核としてまちのにぎわい創出を担い、市内唯一の百貨店として買い物をはじめ、美術展など各種の催しで市民に親しまれてきた。業績不振から2009年10月、新潟、長岡、上越の県内3店舗と小松店(石川県)の閉鎖が決定し、県内では上越、長岡が同日閉店となった。
 午後6時ごろ、1階正面玄関で閉店セレモニーが行われ、城西中吹奏楽部と陸上自衛隊高田駐屯地の音楽隊が「ほたるの光」を演奏。北村店長は「長
い間ご愛顧いただきました地域の皆様に、心より感謝申し上げます。お客様の姿をまぶたに焼き付けて営業を終了させていただきます。本当にありがとうございました」とあいさつ。見守る市民ら約500人から「ありがとう」の声と盛大な拍手を受けながら、シャッターがゆっくりと降ろされ店舗営業を終了した。