上越よみうりは読売新聞に無料で折り込まれる日刊紙です。旧上越市を中心に政治・経済・サークル活動・スポーツ・イベント等、身近な話題を取材報道している市民新聞です。

釜蓋遺跡公園 色鮮やかコスモス開花

20170909釜蓋遺跡コスモス見頃.jpg写真=コスモスが見頃を迎えた釜蓋遺跡公園

上越市大和5の釜蓋遺跡公園でコスモスが見頃を迎えている。地元の団体が種をまき育てているもので、ピンクや白といった可憐な花が、秋空の下で訪れた人々を歓迎するように揺れている。

コスモスの植栽は、国指定史跡「吹上・釜蓋遺跡」の魅力を発信しようと、吹上・釜蓋遺跡応援団(大野敏夫団長・会員60人)が昨年から行っている。1200平方㍍の敷地にコスモスのじゅうたんが広がる。大野さんは「おもてなしの気持ち。今月中が見頃で、花も遺跡も一緒に楽しんでもらいたい」と話していた。

息子の祥太郎君(2)と公園を訪れた同市大和3の福崎洋平さん(38)は「歴史と自然に触れ合える最高の場所。花もきれいだった」と喜んでいた。

温かく強い絆を未来へ 豪カウラ市職員のカナードさん 平和記念公園を訪問

20170907カウラ市職員平和記念公園訪問.jpg写真=展示館を訪れ、資料を見ながら話すカナードさん(左)と近藤会長

上越市と平和友好交流意向書を交わしているオーストラリア・カウラ市の市職員クリス・カナードさん(49)が7日、同市川原町の平和記念公園と展示館を訪れた。戦時中の資料などを見学したほか、追悼碑への献花などを行い絆を深めた。

両市は第二次世界大戦中に捕虜収容所があったことで、2003年10月、平和友好交流意向書に調印。06年度からは職員の相互派遣を行っており、カナードさんは3日から15日まで上越市で研修をしている。

同日、カナードさんは上越日豪協会の近藤芳一会長とともに平和記念公園を訪れた。戦時中、直江津捕虜収容所で亡くなったオーストラリア兵の追悼碑と、戦犯として処刑された日本人8人の法務死者追悼碑に献花した。カウラ市民で初めて日本人の追悼碑に献花したカナードさんは「亡くなった人のことを思い出し、追悼の意を込めて献花した」と語った。

展示館では、近藤会長の案内で同収容所の様子や平和への活動記録がまとめられたパネル、映像などを見学した。このほか、カナードさんは持参したカウラ市のマグネットやステッカー、パンフレットなどを近藤会長に手渡し、魅力などを話しながら同市をピーアールした。

その後の交流会で、カナードさんはカウラの日本人戦没者墓地を紹介。当時偽名を使っていた日本人が多く、今でも本名が分かっていない戦没者が多くいるという。その中で本名が分かった兵士の遺族が、2年前に長野県から同墓地を訪ねてきて遺灰を持ち帰ったというエピソードを紹介し、「とても感動的だった」と語った。

交流会を終えてカナードさんは「温かい歓迎を受けた。両市の交流はずっと続いてほしい。カウラ市に戻ったら日本の文化や、両市はとても温かい関係であることを伝えたい」と話したほか、上越市の子供たちへ「忘れてはいけない過去を学び、思い出し、反省することが大事。より良い未来につなげてほしい」と呼びかけた。

近藤会長は「両市には似ている部分も多く強い絆がある。カウラ市に限らずオーストラリアの人はこれからも大歓迎したい」と話していた。

花の美しさそのまま表現 木村多鶴子さんら押し花展 29日まで

20170830押し花展.jpg写真=作品を展示している木村さん(右下)と生徒の皆さん

「ふしぎな花倶楽部」インストラクターで上越市国府1の自宅で押し花教室を主宰する木村多鶴子さん(79)と木村さんの生徒3人による押し花作品展が同市国府1の五智歴史の里会館で始まった。29日まで。

講師の木村さんは1999年から押し花の世界に魅了され、インストラクター資格を取得。現在は毎月第2、4土曜に自宅教室で指導を行っている。会場には木村さんはじめ、生徒で同市国府1の阿部洋子さん(80)、同市大豆2の佐藤弘一さん(77)、同市国府2の谷文子さん(80)の計4人が大小合わせ約50点の作品を展示している。

作品展は毎年1回、同会場で開いている。例年秋に行っていたが、今年は夏の終わりに実施することになった。今年は蓮やアジサイ、ユリ、アサガオ、カラムシなどを使い、季節の植物や動物、風景、花火などを作り上げた。

作品に使用された花びらや葉は発色もよく、花の美しさもそのまま表現されているほか、和紙や染織した布を背景に使うことで作品の花を一層美しく引き立たせる。

生徒のうち、佐藤さんは市内で押し花を学ぶとても珍しい男性受講者。佐藤さんは「材料集めが大変なんですよ。作品が完成した時は本当に感動するんです」。

木村さんによると「美しい作品を作るのは植物をしっかり乾燥させて押すことが重要」と話し、制作はスピードが勝負という。「(生徒の)皆さんの素晴らしい作品が完成しました。ぜひご覧くださいね」と話している。

時間は午前9時から午後6時。

一日限りの遺作展 原本賢治さんの洋画並ぶ 寺町2の光樹寺で

20170903原本賢治.jpg写真=原本賢治さんの作品が並ぶ光樹寺内
 上越市寺町2の光樹寺(佐藤信明住職)は、上越市で活躍した洋画家、原本賢治さん(1910〜2001)の命日にちなみ今日5日、同寺で一日限りの遺作展を開く。同寺で保管されている原本さんの描いた風景画など約50点が並ぶ。入場無料。

原本さんは旧高田市出身の洋画家。東光会新潟支部長や上越市展の創設委員を務め、帝展や日展に9回入選したほか、各種市表彰を4回受賞するなど、上越地域でも有名な美術家の一人

今回の遺作展は、原本さんの十七回忌にちなみ、命日である9月5日の一日限りで実施することになった。生前、菩提寺である同寺に寄贈した五智国分寺の三重塔の風景画や、妙高山系を4枚のふすまに描いて表現した障壁画などが所狭しと並べられている。

展示作品の多くは、今年3月に他界した大島画廊(上越市本町3)の大嶋宰元会長から、3年前に寄贈を受けたもの。20点以上の作品は、今回初めて一般の人の目に触れることになる。原本さんが静物画のモチーフとして使用した壺なども併せて展示した。

佐藤住職(67)は「なかなか一般の人の目に触れる機会のないものが並ぶ。ファンの方も多いので、より多くの人に作品を知ってもらえたら」と話している。

展示時間は午前10時から午後3時。問い合わせは、光樹寺523・5524。

地震と大規模火災を想定 県と上越市が26年ぶり合同訓練

20170902総合防災訓練.jpg写真=高田の雁木通りを想定し、住宅密集地の消火訓練を行った

「防災の日」(9月1日)に合わせて、県と上越市は2日、同市新南町の県立看護大学と関川河川敷で総合防災訓練を実施した。地震を想定した訓練で約2000人が参加。住民の避難経路の確認や火災の消火訓練などが行われた。

市の総合防災訓練は地震や津波、水害などの想定で毎年行われているが、県との合同開催は26年ぶり。今年は、高田平野西縁断層を震源とした震度6強の地震速報が発表され、家屋の倒壊や火災などで同市新道地区周辺に避難勧告が出されたという想定で行われた。

この日は住民約1200人のほか、消防、警察、自衛隊、国交省、県、市など関係機関の約800人が参加した。午前8時30分に避難勧告が出されると、住民は市指定避難所の同大学体育館に避難。災害対策本部では、村山秀幸市長と米山隆一県知事がテレビ会議システムで情報共有訓練をしたほか、各区総合事務所との被害状況の確認訓練も行った。

同大ではバイクや航空機による情報収集訓練や救援物資の輸送、炊き出しや濃煙・消火・地震体験などが行われた。

避難所ではAED(自動体外式除細動器)体験や血圧測定などの健康相談、傘やタオル、新聞など家にあるのもを使ったケガの応急処置講座などが行われた。また動物同行避難訓練も行われており、愛犬と一緒に避難した同市鴨島3の早川智子さん(82)は「犬と一緒に避難訓練をしたのは初めて。同じ家族なので訓練機会をもらえて勉強になった」と話していた。

関川河川敷では航空自衛隊ヘリを使った負傷者搬送、河川の中洲や孤立集落からの住民の救出、重機で通行の妨げになってるがれきの除去活動をはじめ、消防署員による倒壊家屋からの救出などさまざまな訓練のほか、糸魚川大火を踏まえた大規模火災に対する消火訓練が行われた。

消防と消防団合わせて125人が消防車28台、排水ポンプ車、水幕ホースなどを使い、住宅密集地を想定し飛び火などによる延焼拡大を防ぐもので、一斉に放水が始まると集まった住民からは拍手が起こった。

訓練後、村山市長は「災害に同じものはなく、想像力を働かせながら訓練することが大事。『自分たちの町、自分たちの命を自ら守る』を合言葉に、早目の行動を心掛けてほしい」と話し、米山知事は「糸魚川大火や7月の大雨で皆さんの防災意識が高まってると感じた。県として最小限の被害に抑え、最大限の力を発揮できるよう整備をしていく」と講評した。

開戦告げる火矢放つ 上総高弓道部 川中島合戦の再現

20170827川中島の戦い.jpg写真=火矢を放つ上越総合技術高校の弓道部員

上杉謙信の遺徳をたたえる第92回謙信公祭の「川中島合戦の再現」が27日夜、上越市大豆の春日山城史跡広場で行われた。約350人の出演者が上杉軍と武田軍の戦いを再現したほか、今年は上越総合技術高校弓道部の生徒も参加。戦の合図として火矢を放ち、会場を盛り上げた。

長野県の川中島で繰り広げられた、上杉軍と武田軍の合戦を再現したもの。市内外からの出演者が両軍の武将にふんして合戦に参加した。上杉謙信役はスタントマンが務めた。

今年は上越総合技術高校の生徒5人も参加。上杉軍の弓隊として登場し、両軍による総力戦を前に、開戦を告げる鏑矢や火矢を放った。矢が放たれると、会場からは拍手が沸き起こった。

終盤には、上杉謙信役が登場。単独で武田軍へ切り込む場面では、巧みに馬を操りながら刀を振り回し、敵を一掃。会場には歓声が響き渡った。

宮城県から訪れた女性(20)は「戦国武将が好きで、今年初めて謙信公祭を見に来た。地元の学生が役者として参加していて驚いたし、地域が一体になった良いイベントだと感じた」と話していた。

3週間遅れの"土用干し" 正善寺工房 甘酸っぱい梅の香り漂う

土用干し1.jpg写真=夏の日差しの中、行われている土用干し(27日)

上越市下正善寺の特産品加工施設「正善寺工房」で26日、梅の土用干しが始まった。天候不順のため3週間ほど遅い作業となったが、すだれの上に広げられた梅は、久しぶりの夏の日差しをいっぱいに浴びていた。

工房前の広場では、スタッフ2人がたるから出した梅を台の上に均等に並べたり、裏返す作業をしていた。今年用意した梅は約1㌧。6月下旬に漬け込んだ梅は、シソの色が付き、甘酸っぱい香りを放つ。例年は7月下旬から8月上旬にかけて土用干しを行うが、今年は雨の日が多く作業が遅れていた。

土用干しをすることで、味がまろやかになり、身離れが良くなるという。作業を担当する山下キヌさん(77)は「雨が続いて気がもめた。土用干しが遅れたので、食べられるようになるのは10月になりそう」と話していた。

昔ながらの梅漬けは"梅一升に塩3合"の割合と言われるが、同工房では5倍酢を加えることで塩分濃度を10%に抑えている。

梅干しは予約済みの3分の1を除き、あるるん畑などで販売される

問い合わせは同工房523・0621。

楽しく職業体験 上越テクノスクール「こども仕事塾」

こども仕事塾1.jpg写真=バックホー操縦の体験も人気を集めていた

小学生が様々な仕事を体験する「こども仕事塾」が26日、上越市藤野新田の県立上越テクノスクールで開かれた。大工仕事や工作機械を使ったものづくり、建設機械の操作、福祉や看護など幅広い仕事の体験コーナーが設けられ、児童約560人、保護者を含め合計942人が参加した。

こども仕事塾は将来地域産業の担い手となる小学生が仕事や自身の将来を考えるきっかけづくりにと毎年開催している。自動車整備、メカトロニクス、木造建築、ビジネススタッフなどそれぞれの学科が中心となり、市内の同業組合など関係団体の協力を得て22の体験コーナーを開設した。

朝から親子連れらが多く訪れ、会場はごった返した。バックホーを操縦してのスーパーボールすくいや、真ちゅうの棒を加工した文鎮作り、畳職人と一緒にミニ畳作りといった体験から、看護や福祉のコーナーも設けられた。大工仕事のコーナーは、上越市建築組合北支部が協力し、のこぎりで丸太を切って花台を作ったり、すのこを作る体験が行われた。作ったものは持ち帰れるため、夏休みの宿題の工作にするという子供も多かった。

妙高市立新井北小2年の岡田康祐君は「金属にドリルで穴を開けたり、すのこを作ったり、いろいろできて楽しかった」と話していた。

上越の発酵食品を発信 高田北城高家庭クラブ 甘酒生かす料理を開発中

20170824家庭クラブ.jpg写真=料理を振る舞う家庭クラブのメンバーら

県立高田北城高校の家庭クラブは本年度、上越の発酵食品の魅力を発信するため、甘酒を生かした料理の開発を進めている。24日には、町田醤油味噌醸造場(上越市東本町3)の町田靖典専務ら市内の有識者3人を招き、試食会を実施。料理の改善点などを尋ねた。

クラブには同校生活文化科の全生徒と普通科の1年生が所属しており、主な活動は高橋乃愛副会長(16)ら2年生の役員4人が担っている。昨年度には、上越野菜を生かしたレシピを考案し、「全国高等学校家庭クラブ研究発表大会」で3位入賞を果たした。

本年度の題材は、「発酵のまち上越」を生かした発酵食品。3年計画でレシピを考案したり、料理の発表の場を設けていく。5月から活動を開始し、発酵食品の生かし方などを学び、レシピの開発に取り組んできた。

試食会には町田専務を始め、地元食品を発信する上越妙高駅西口の商業施設「フルサット」の横田孝宜取締役、10月にフルサットで洋食店「桜花軒」をオープン予定の秋山泰英オーナーを招いた。家庭クラブのメンバーは、甘酒入りの味噌で漬けた豚や鳥肉の料理、牛乳と甘酒を使ったビシソワーズ、甘酒のあんみつなど計6品を振る舞い、感想を求めた。

町田専務らは料理を一品ずつ口に運ぶと、「おいしい」「とても食べやすい」などと評価していた。一方で「甘酒の味が黒蜜に負けてしまう」「麹の効果で肉が柔らかくなるから、もう少し肉を厚くしても良いのでは」などの意見も述べていた。

11月には家庭クラブ研究発表大会の県大会が開かれる。メンバーは大会に向け、レシピを改善していく予定。その後はレシピを増やして本にまとめたり、料理をフルサットのイベントで提供できないかなど、ピーアールの手段を検討していく。

高橋副会長は「今日は貴重なアドバイスをもらうことができた。もっとおいしい料理を作ることができるよう、改善したい」と話していた。

町家を使ってみませんか 東本町1の吉川さん「雁木一服所」を開放

20170822町家活用.jpg写真=町家の室内を紹介する吉川さん

上越市内で繊維類の卸売業「卸きち川」を営む吉川恵朗さん(76)は、商品在庫スペースとして使用している同市東本町1の町家の一部を「雁木一服所」として、約2年前から市民に開放している。室内には椅子やテーブルが設置されており、茶やコーヒーなどを飲みながら休憩することができる。今後は地域活性化のため、新しい活用法も検討しており、利用者に使い方を提案してもらう方針。

建物は1952年に建てられた昔ながらの町家。室内の約50平方㍍を一服所として開放している。雁木通りを散策したり、瞽女ミュージアム高田を見学した後に、休憩してもらおうという狙い。室内にはポットや冷蔵庫が置かれており、吉川さんが不在の時に茶やコーヒーを飲んだら、100円を入れるシステムだ。

吉川さんが2年前に一服所を開設した理由は、東本町や大町周辺の活性化を図り、賑わいを生み出すため。今後はさらなる活用法を見出すため、利用者に使い方を提案してもらうことにした。室内に写真や絵画を並べて作品展を開いたり、雑貨を販売するなど、「まずは気軽に利用法を相談してほしい」と話す。

一服所は毎日午前9時〜午後5時頃まで開放している。場所は「瞽女ミュージアム高田」の隣り。吉川さんは「市民の新たな憩いの場になれば」と話している。

利用法などの問い合わせは、吉川さん090・4392・6476。