編物学院閉校から10年フロアショー

エリザベト編物研究所は19日、上越市内でフロアショーを開く。同研究所は、市内で最も長い歴史を誇りながら10年前に閉校した編み物学校「エリザベト服飾編物学院」の学院長、小林英子さん(72)が閉校後に設立した団体で、かつて上越地域一円から女性たちが詰めかけたというフロアショーの開催は、閉校以来10年ぶり。小林さんをはじめ生徒たちは「緊張するが楽しみ」と準備に余念がない。
同学院は昭和24(1949)年に研究所として創設。昭和30年代後半には若い女性が花嫁修業の場として通うようになり、学院内に寄宿舎を設け上越地方全域から生徒を受け入れるほどに。フロアショーは、成果発表の場として毎年行われ、1回目の昭和29(1954)年には当時としては珍しい水着を発表。またショー会場をデパートに設けたりピアノの生演奏とともに行うなど、当時としては先駆的な取り組みで上越のファッションリーダーとしての一翼を担った。
しかし、編み物を学ぶ若い世代が少なくなったことや、学院敷地が河川改修にかかったことなどから平成11(1999)年に閉校した。
ショーは研究所となって昨年、10年の節目を迎えたことや、「高齢になった学院出身者にも元気を出してもらいたい」と企画した。研究所や小林さんが教えるカルチャー講座の生徒と学院出身者総勢35人がプルオーバーなど約50点を発表。かぎ針編みのウエディングドレスや、編み地に刺繍を施した着物も登場する。
5日は衣装合わせが行われ、モデルとして出る生徒たちが集まり、順番などを確認した。
「閉校のときはずいぶん泣きました。でも今回、もうできないと思っていたフロアショーを復活させることができて感無量。生徒さんが『やりましょう』と頑張ってきてくれたおかげ」と小林さん。「完成して自分もうれしい、もらう相手もうれしい、というのが編み物の魅力。この時代だからこそ手作りの良さを再確認してほしい」と話している。
ショーは本町5のロワジールホテルで午後1時30分から。500円。問い合わせは小林さん545・0525。
写真=衣装合わせでは小林さん(左から4人目)がチェック(上越婦人会館)







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