伝統の小正月行事「馬」

上越市桑取地区の横畑で14日、同集落に伝わる伝統の小正月行事「馬」が行われた。馬にふんして座敷を跳ね回り、五穀豊穣を祈るもので全国的にも珍しいという行事。地元住民をはじめ市内や県外からの見物客ら約70人が、奇習を見守った。
同行事は、ほおかむりをして腰に鈴を付けて馬にふんし、若者は「大馬」、子供は「子馬」として集座敷で飛び跳ねる。過疎化などで1978年を最後に途絶えたが、地元住民有志が2000年に復活させ、以後町内会の協力を得て、NPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」が主催している。
馬は集落内にあるかやぶき家屋を修復した施設「ゆったりの家」を会場に行われた。まず、3人が棒を持ち「田なーらし、田なーらし」と言いながら代かきをする動作で居間を往復。その後、座敷入り口の床を手でバタバタと打ち鳴しほおかむりした「馬」が登場。2人1組の3組が座敷を走り、座敷角で、「ひひーん」と鳴きながら手足を大きく広げて跳ねる動作を繰り返した。見物客による飛び入りの馬体験もあった。
馬の体験に訪れて10年という神奈川県の尾形明範さん(34)は「地域ならではの行事で、土の匂いを感じるところに魅力を感じる」。
飛び入りで参加した燕市の石黒昌伸さん(44)は「足が疲れて動かない。豊作を祈って跳びました」と笑顔で話していた。







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